洗濯機に手洗いコースがない場合の洗い方|代替コースや設定を詳しく解説

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洗濯機に手洗いコースがない場合の洗い方|代替コースや設定を詳しく解説

お気に入りのブラウスやセーターを自宅で洗いたいのに、洗濯機に手洗いコースがなくて困っていませんか?

特に、パナソニックや日立、ハイアールの洗濯機で手洗いコースやおしゃれ着コース、ドライコースがない場合、大切な衣類をどう洗えばいいのか悩みますよね。

そもそも、手洗いコースは別名何といいますか?という基本的な疑問や、ドライコースとは何か、そして手洗いコースとおしゃれ着コースとは違いがあるのか、詳しく知りたい方もいるでしょう。

また、衣類のタグにある手洗いマークの洗濯方法や、万が一、手洗い表示の衣類を通常の洗濯機で洗うとどうなるのか、型崩れや縮みを心配されるのも当然です。中には、ドライコースは洗えてないように感じるという不安をお持ちの方もいるかもしれません。

この記事では、そんなお悩みを解決するため、手洗いコースがない場合の具体的な対策を、代替コースの解説から手動での設定方法まで、分かりやすくご紹介します。

記事のポイント
・手洗いコースがない場合の代替コース
・おしゃれ着を傷めない手動設定のコツ
・洗濯表示の見方と洗濯時の注意点
・主要メーカー別の具体的な対処法

洗濯機に手洗いコースがない場合の代わりのコース

洗濯機に手洗いコースがない場合の代わりのコース
イメージ画像:家電ジャーナル
  • 手洗いコースは別名何といいますか?
  • ドライコースとは
  • 手洗いコースとおしゃれ着コースとは 違い
  • ドライコース 洗えてないという疑問を解消
  • ドライコース ない場合のおすすめ設定

手洗いコースは別名何といいますか?

手洗いコースは別名何といいますか?
イメージ画像:家電ジャーナル

結論から言うと、「手洗いコース」は洗濯機のメーカーによって様々な名称で呼ばれています。 ご自宅の洗濯機に「手洗い」という文字がなくても、同様の機能を持つコースが搭載されている可能性が非常に高いです。

なぜなら、各メーカーが製品の特色を出すために独自のネーミングを採用しているからです。「手洗い」という直接的な表現以外にも、衣類を優しく洗うコースには以下のような名称があります。

手洗いコースの主な別名

  • ドライコース
  • おしゃれ着コース
  • おうちクリーニングコース
  • ソフトコース
  • デリケートコース
  • 弱水流コース

これらのコースは、いずれも標準コースに比べて水流が穏やかで、脱水時間も短く設定されているのが特徴です。まずはご自身の洗濯機の操作パネルや取扱説明書を確認し、これらの名称がないか探してみてください。

主要メーカーの代表的なコース名を以下の表にまとめました。

メーカー代表的なコース名特徴
パナソニックおうちクリーニング、おしゃれ着泡で優しく包み込むように洗う機能が特徴的です。
日立デリケート、おしゃれ着(ドライ)たっぷりの水で泳がせるように洗い、衣類の傷みを抑えます。
東芝おしゃれ着パルセーターの回転を細かく制御し、優しい水流を作ります。
シャープおしゃれ着衣類の絡みを抑えるため、脱水後にほぐし運転が入る機種もあります。
ハイアールソフト、弱水流シンプルな機能で、デリケートな衣類を優しく洗います。

このように、メーカーや機種によって名称は異なりますが、「衣類を優しく洗う」という目的は共通しています。

ドライコースとは

「ドライコース」とは、水洗いできるデリケートな衣類を、まるで手洗いするかのように優しく洗うための洗濯コースです。名前から「ドライクリーニング」を連想するかもしれませんが、全くの別物です。

ドライクリーニングが水を使わず有機溶剤で汚れを落とすのに対し、ドライコースはあくまで「水」を使って洗濯します。では、標準コースとは何が違うのでしょうか。主な違いは「水流の強さ」「洗い方」「脱水時間」にあります。

標準コースとドライコースの比較

項目標準コースドライコース
目的日常的な汚れをしっかり落とす衣類の型崩れや縮みを防ぎ、優しく洗う
水流強い(もみ洗い・たたき洗い)非常に弱い(揺り洗い・押し洗い)
脱水強い・長い(約8分など)弱い・短い(約1〜2分)
適した衣類タオル、下着、Tシャツなど丈夫なものセーター、ニット、ブラウス、ワンピースなど

このように、ドライコースは衣類への機械的な力を極力かけないように設計されています。洗濯槽の回転を最小限に抑え、たっぷりの水の中で衣類を揺らすように洗うことで、繊維へのダメージを防ぎます。

クリーニングに出すほどではないけれど、お家で丁寧にケアしたいおしゃれ着に最適なコースと言えるでしょう。

手洗いコースとおしゃれ着コースとは?違いを解説

手洗いコースとおしゃれ着コースとは?違いを解説
イメージ画像:家電ジャーナル

「手洗いコース」と「おしゃれ着コース」、これらのコースに明確な違いはあるのでしょうか。結論として、多くの洗濯機ではこれらをほぼ同じ機能のコースとして扱っていますが、一部のメーカーでは洗い分けを推奨しています。

例えば、パナソニックの一部の機種では、「おうちクリーニング」コース(手洗いコースに相当)と「おしゃれ着」コースが別々に搭載されています。

パナソニックの例:コースの使い分け

  • おうちクリーニングコース
    洗濯表示で「手洗いマーク」が付いている、よりデリケートな衣類が対象。泡で衣類を包み込み、傷みを極限まで抑えて優しく洗います。
  • おしゃれ着コース
    「弱水流」の表示がある衣類が対象。「おうちクリーニング」よりは少し洗浄力を高めつつ、標準コースよりは優しく洗いたい普段のおしゃれ着におすすめです。

(参照:パナソニック公式サイト)

このように、メーカーによっては洗い上がりの繊細さに段階を設けている場合があります。しかし、ほとんどの場合、「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」などは、デリケートな衣類を優しく洗うためのコースとして、同じカテゴリーに分類されると考えて問題ありません。

どちらのコースを使うか迷った際は、より大切にしたい、繊細な衣類ほど「手洗い」や「おうちクリーニング」といった名前のコースを選ぶと覚えておくと良いでしょう。

ドライコースは洗えてないという疑問を解消

イメージ画像:家電ジャーナル

「ドライコースで洗うと、静かすぎて本当に洗えているのか不安になる」という声をよく聞きます。確かに標準コースの力強い音と比べると物足りなく感じるかもしれませんが、結論から言うと、洗浄力が弱いだけで「洗えていない」わけではありません。

この感覚の違いは、コースの「目的」の違いから生まれます。

  • 標準コースの目的:汚れをしっかり分解し、落とし切ること。
  • ドライコースの目的:衣類へのダメージを最小限に抑え、風合いを保つこと。

ドライコースは、洗浄力を犠牲にしてでも衣類の保護を優先しています。そのため、汗や軽いホコリなどの汚れは十分に落とせますが、泥汚れや油シミ、襟・袖の頑固な皮脂汚れなどを落とすのは苦手です。

ドライコースは「洗浄力がマイルドなコース」と考えると分かりやすいですよ。もし目立つ汚れがある場合は、洗濯機に入れる前に一手間加えるのが、きれいに仕上げるコツです!

ドライコースでしっかり汚れを落とすための前処理

汚れが気になる衣類をドライコースで洗う際は、以下の前処理を行いましょう。

  • 汚れの確認:襟元、袖口、食べこぼしのシミなどをチェックします。
  • 原液塗布:汚れが気になる部分に、おしゃれ着用の中性洗剤の原液を直接つけます。
  • なじませる:指や綿棒で優しくトントンと叩き、洗剤を繊維になじませます。ゴシゴシ擦ると生地を傷めるので注意してください。

この一手間を加えるだけで、ドライコースでも見違えるほどすっきりと洗い上がります。洗浄力への不安は、この「前処理」で解消しましょう。

ドライコースがない場合のおすすめ設定

洗濯機に「ドライコース」やそれに類する名称のコースが一切見当たらない場合でも、諦める必要はありません。「洗い」「すすぎ」「脱水」の各工程を手動で設定することで、ドライコースとほぼ同じ効果を得られます。

大切なのは、「優しく・短く」を意識することです。標準コースの数値を基準に、それぞれをデリケートな衣類用に調整していきましょう。

手動で設定する際の推奨値

  • 洗い時間5〜6分
    (標準コースが10分前後なので、約半分に設定します)
  • すすぎ回数2回
    (洗剤残りを防ぐため2回が安心です。可能であれば、衣類への負担が少ない「ためすすぎ」を選びましょう)
  • 脱水時間1〜2分
    (標準コースは8分前後と長いため、大幅に短縮します。これがシワ防止の最大のポイントです)

この設定は、多くのメーカーがドライコースで採用している平均的な数値です。特に重要なのが脱水時間で、長く回しすぎると衣類に強い遠心力がかかり、シワや型崩れの大きな原因となります。

脱水時間を短くする際の注意点

脱水を1分程度にすると、衣類はかなりの水分を含んだ状態になります。取り出す際に水が滴り落ちることがあるため、床が濡れないように注意が必要です。また、干す際は衣類の重みで伸びてしまわないよう、平干しを推奨します。

この手動設定をマスターすれば、どんな洗濯機でもお気に入りの衣類を優しくケアできます。

洗濯機に手洗いコースがない場合の洗い方と注意点

洗濯機に手洗いコースがない場合の洗い方と注意点
イメージ画像:家電ジャーナル
  • 手洗いマークの洗濯方法は?
  • 手洗い表示 洗濯機で洗うとどうなる?
  • パナソニック洗濯機に手洗いコースがない時の対処法
  • 日立洗濯機におしゃれ着コースがない時は
  • ハイアール洗濯機にドライコースない時の代替案
  • 洗濯機に手洗いコースがない場合の対策まとめ

手洗いマークの洗濯方法は?

手洗いマークの洗濯方法は?
イメージ画像:家電ジャーナル

衣類のタグに付いている「手洗いマーク」。これは、「液温は40℃を限度とし、手洗いができる」ことを示す洗濯表示です。このマークがある衣類はデリケートな素材で作られているため、洗濯機で洗う場合は細心の注意が必要です。

洗濯機を使用する際の正しい手順は以下の通りです。

1. 洗濯ネットに入れる

まず、衣類を畳んで必ず洗濯ネットに入れます。これは、他の洗濯物との絡まりを防ぎ、生地の擦れや伸び、装飾の破損を防ぐための最も重要なステップです。ネット1枚につき衣類1枚が原則で、大きさに合ったネットを選びましょう。

2. おしゃれ着用洗剤を使用する

洗剤は、洗浄力がマイルドで衣類への負担が少ない「おしゃれ着用の中性洗剤」を選びます。一般的な弱アルカリ性洗剤は、洗浄力が強い分、色落ちや風合いの変化を引き起こす可能性があるため避けましょう。

3. 手洗いコース(または代替コース)で洗う

洗濯機の「手洗いコース」や「ドライコース」など、最も水流の弱いコースを選択します。もし代替コースもない場合は、前述した「洗い6分、すすぎ2回、脱水1分」などの手動設定で対応してください。

手洗いマークの衣類は、本来その名の通り「手で優しく洗う」のが最も安全です。洗濯機を使うのは、あくまで自己責任の範囲内となります。特に高価な衣類や思い入れのある服は、無理せず手洗いかクリーニング店に相談することをおすすめします。

手洗い表示の洗濯物を洗濯機で洗うとどうなる?

手洗い表示の洗濯物を洗濯機で洗うとどうなる?
イメージ画像:家電ジャーナル

もし、手洗い表示のあるデリケートな衣類を、誤って洗濯機の「標準コース」で洗ってしまった場合、衣類が深刻なダメージを受ける可能性が非常に高いです。

標準コースは、丈夫な綿製品などの汚れをしっかり落とすために設計されており、その強い水流や長時間の脱水は、繊細な衣類にとって過酷な環境と言えます。

標準コースで洗った場合に起こりうるトラブル

  • 縮み・型崩れ:特にウールやニット素材は、繊維が絡み合ってフェルトのように縮んでしまうことがあります。
  • 生地の傷み:強い水流で生地が擦れ、毛羽立ちや毛玉(ピリング)が発生し、風合いが損なわれます。
  • 装飾の破損:ビーズやレース、刺繍などが取れたり、ほつれたりする危険があります。
  • 色移り・色落ち:デリケートな衣類は染色が弱い場合があり、他の衣類に色が移ってしまうことがあります。

一度縮んでしまったり、生地が傷んでしまったりした衣類を完全に元の状態に戻すのは非常に困難です。このような失敗を防ぐためにも、洗濯前には必ず洗濯表示を確認する習慣をつけましょう。

もし失敗してしまったら?

ウールニットなどが縮んでしまった場合、ヘアトリートメントやコンディショナーを溶かしたぬるま湯に浸けることで、繊維が少しほぐれて状態が改善することがあります。ただし、これはあくまで応急処置であり、完全に元通りになる保証はありません。

パナソニックの洗濯機に手洗いコースがない時の対処法

パナソニック製の洗濯機をお使いで「手洗いコース」という名称が見当たらない場合、「おうちクリーニング」または「おしゃれ着」コースを探してみてください。これらが手洗いコースの代替となります。

前述の通り、パナソニックではこの2つのコースで洗い分けを推奨しています。

  • よりデリケートな衣類(手洗いマーク):「おうちクリーニング」コース
  • 普段のおしゃれ着(弱水流マーク):「おしゃれ着」コース

もし、お使いの機種が古く、これらのコースも搭載されていない場合は、取扱説明書で「弱水流」や「ソフト」といったコースがないか確認しましょう。

それらも見当たらない場合は、これまで解説してきた手動設定(洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を個別に設定する方法)で対応するのが最も確実です。パナソニックの洗濯機は多機能なモデルが多いため、多くの機種で細かい手動設定が可能となっています。

日立洗濯機におしゃれ着コースがない時は

日立製の洗濯機で「おしゃれ着コース」が見つからない場合、「デリケート」コースや「ドライ」コースという名称が使われている可能性があります。日立も機種によってコースの名称が異なるため、まずは操作パネルをよく確認することが大切です。

日立のデリケートコースは、たっぷりの水を使い、衣類を泳がせるようにして優しく洗うのが特徴です。これにより、衣類の傷みや型崩れを効果的に防ぎます。

日立の洗濯機は「ナイアガラすすぎ」など、すすぎ機能に特徴のあるモデルも多いです。もし手動設定を行う場合、「ためすすぎ」が選択できるかどうかも確認してみると良いでしょう。

もちろん、代替コースが一切ない機種の場合は、他のメーカーと同様に「洗い:弱」「脱水:1〜2分」といった手動設定で対応してください。取扱説明書がお手元にあれば、手動での設定方法が詳しく記載されているはずですので、一度目を通しておくことをお勧めします。

ハイアールの洗濯機にドライコースない時の代替案

ハイアール製の洗濯機は、シンプルな機能で使いやすいモデルが多いのが特徴です。「ドライコース」という名称がない場合は、「ソフト」コースまたは「弱水流」コースが代替案となります。

これらのコースは、その名の通り標準コースよりも水流を弱くして洗う設定です。もし、これらのコースすらないシンプルなモデルをお使いの場合は、迷わず手動設定を活用しましょう。

ハイアール洗濯機での手動設定のポイント

  • 「洗い」時間を最短(5〜10分程度)に設定する。
  • 「すすぎ」回数を2回に設定する。
  • 「脱水」時間を最短(1〜2分)に設定する。

ハイアールの洗濯機は直感的に操作できるモデルが多いため、手動設定も比較的簡単に行えるはずです。おしゃれ着用洗剤洗濯ネットの使用も忘れずに行い、大切な衣類をケアしてください。

洗濯機に手洗いコースがない場合の対策まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。洗濯機に手洗いコースがなくても、正しい知識と少しの工夫で、お気に入りの衣類を安全に洗濯することが可能です。

記事のポイントをまとめます。

  • 手洗いコースにはドライ、ソフト、おしゃれ着など様々な別名がある
  • まずは洗濯機の操作パネルや取扱説明書で代替コースを探す
  • ドライコースは衣類を優しく洗うのが目的で洗浄力はマイルド
  • ドライクリーニングと洗濯機のドライコースは全くの別物
  • ドライコースで汚れ落ちが不安な場合は洗剤の原液塗布など前処理が有効
  • 代替コースがなければ「洗い」「すすぎ」「脱水」を手動で設定する
  • 手動設定の目安は「洗い5〜6分」「すすぎ2回」「脱水1〜2分」
  • 特に脱水時間を短くすることがシワや型崩れを防ぐ鍵
  • 手洗いマークの衣類は必ず洗濯ネットに入れて洗う
  • 洗剤は必ずおしゃれ着用の中性洗剤を選ぶ
  • 手洗い表示の衣類を標準コースで洗うと縮みや傷みの原因になる
  • パナソニック製は「おうちクリーニング」や「おしゃれ着」コースを確認
  • 日立製は「デリケート」や「ドライ」コースが代替になることが多い
  • ハイアール製は「ソフト」や「弱水流」コースを探すか手動設定を行う
  • 高価な衣類や失敗したくない衣類は無理せず手洗いやクリーニングを検討する