洗濯機が脱水できないですすぎに戻る原因と直し方!故障の判断基準

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洗濯機が脱水できないですすぎに戻る原因と直し方!故障の判断基準

こんにちは。家電ジャーナルの鈴木です。

毎日の家事で欠かせない洗濯機ですが、脱水の段階になって急に止まり、またすすぎに戻ってしまうことってありませんか?「もう終わると思ったのに、なんでまた水を入れるの?」と、急いでいる時ほどイライラしてしまいますよね。

実は僕も先日、出かける直前にこの無限ループにはまってしまい、本当に焦りました。この現象、単なる故障かと思いきや、実は洗濯機なりの「事情」があることも多いんです。

今回は、この厄介なトラブルの原因と、自分でできる対処法について詳しくお話しします。

この記事に書いてあること

  • 洗濯機が脱水せずにすすぎに戻ってしまうメカニズム
  • 洗濯物の片寄りや排水トラブルなど具体的な原因と解決策
  • パナソニックや日立などメーカーごとのエラー傾向と対処法
  • 修理が必要なケースと買い替えを検討すべきタイミング

洗濯機が脱水できないですすぎに戻る主な原因と理由

順調に回っていた洗濯機が脱水できずにすすぎに戻る「脱水ループ」に困っている日本人女性の様子
家電ジャーナル:イメージ

洗濯機が順調に回っていたはずなのに、脱水工程に入ろうとした途端に回転が止まり、再び「ジャー」と水が出始める。この「すすぎ戻り」や「脱水ループ」と呼ばれる現象は、実は洗濯機の故障の中で最も相談件数が多いトラブルの一つなんです。

ユーザーからすれば「早く脱水してよ!」と思うところですが、洗濯機側には「脱水したくてもできない、安全上の理由」が存在します。まずは、洗濯機がどのような判断でこの挙動を起こしているのか、そのメカニズムと主な原因を深掘りしていきましょう。

洗濯物の片寄りが原因で脱水が終わらない時の直し方

洗濯槽内で洗濯物が一箇所に片寄って固まっている様子を示した断面図、遠心脱水時のバランス不良の原因を説明
家電ジャーナル:イメージ

「脱水できない」というトラブルの原因において、圧倒的多数を占めるのが「洗濯物の片寄り(アンバランス)」です。脱水工程は、洗濯槽を毎分800回〜1000回以上という猛スピードで回転させ、その遠心力で衣類の水分を飛ばす仕組みになっています。この時、最も重要になるのが回転のバランスです。

想像してみてください。独楽(コマ)を回す時、重心が真ん中にあれば綺麗に回り続けますが、重心がずれているとガタガタと暴れてすぐに倒れてしまいますよね。

洗濯機もこれと同じで、濡れて重くなった衣類が槽内の一箇所に固まっている状態で高速回転を始めると、偏った重心がハンマーのように洗濯槽を揺さぶり始めます。この振動は凄まじく、放っておけば洗濯機本体が転倒したり、内部の軸が折れたりするほどの大事故に繋がりかねません。

そのため、現代の全自動洗濯機には必ず「加速度センサー」や「振動センサー」といった安全装置が搭載されています。

これらのセンサーが「危険な揺れ」を感知すると、即座に脱水を中断し、強制的に回転をストップさせます。そしてここからが重要なのですが、洗濯機のプログラムは「止まる」だけでなく、「自分で直そうとする」ように設計されています。

「衣類が固まっているなら、水を入れてほぐせばいいじゃない」と洗濯機は判断し、自動的に注水を行って衣類を浮かせ、パルセーター(回転羽根)やドラムを動かして衣類の配置をバラバラにしようと試みます。

これが、ユーザーが目にする「すすぎに戻る」現象の正体です。つまり、これは故障ではなく、洗濯機が必死にバランスを修正しようとしている「正常な安全動作」なのです。

私がいつもやっている片寄りを解消する具体的な方法

洗濯機が自動修正に失敗してループしている場合、人の手による介入が必要です。以下の手順で配置を直してみてください。

  1. 縦型洗濯機の場合: 一度すべての洗濯物を取り出し、ドーナツ状(中心を空洞にする)になるように再配置します。重い衣類(ジーンズや厚手のバスタオル)は対角線上に配置し、バランスを取ります。
  2. ドラム式洗濯機の場合: 衣類をドラムの奥側に広げるように置きます。手前に固まっていると重心がブレやすいためです。

特に、水を吸って重くなる綿素材(バスタオルやトレーナー)と、水を弾く化繊素材(ナイロンジャケットなど)を一緒に洗っていると、脱水時の水分抜けのスピードに差が出て、回転中に急激な重心移動が起こりやすくなります。頻繁に止まる場合は、素材ごとに分けて洗うのも有効な解決策の一つです。

排水フィルターの詰まりや汚れもエラーの要因

繊維くずやヘドロで目詰まりした状態の洗濯機排水フィルター(糸くずフィルター)を掃除するために取り出す様子
家電ジャーナル:イメージ

次に疑うべきは「排水」の問題です。「脱水」と「排水」は別の工程のように思えますが、システム上は密接に連動しています。洗濯機の制御プログラムでは、脱水回転を始めるための前提条件として「槽内の水が完全に抜けていること(規定の水位以下になっていること)」が設定されています。

ここで問題になるのが、排水フィルター(糸くずフィルター)の目詰まりです。フィルターに繊維クズや髪の毛、洗剤の溶け残りなどが蓄積してヘドロ状になると、排水の通り道が塞がれてしまいます。すると、排水弁が開いてもチョロチョロとしか水が流れず、プログラムされた制限時間内に排水が完了しません。

水位センサー(圧力センサー)が「まだ水が残っている」と検知し続けると、洗濯機は「脱水回転を始めると水が飛び散って危険」あるいは「排水経路に異常があるかもしれない」と判断します。

機種によっては、ここで排水を促すために一度注水して水圧をかけようとしたり、泡を消すための動作に入ったりして、結果的に「すすぎに戻った」ように見える挙動をとることがあります。

現役販売員が解説するフィルター掃除の頻度と注意点

「最近、洗濯時間が長くなった気がする」と感じたら、排水不良の初期症状かもしれません。エラーコード(パナソニックならU11、日立ならC02など)が出る頃には完全に詰まっています。週に一度はフィルターを外し、歯ブラシなどでネットの目に詰まったヌメリまでしっかり落としましょう。

また、ドラム式洗濯機を使っている方は特に注意が必要です。ドラム式は構造上、少ない水で洗うため洗剤濃度が高くなりやすく、フィルターに粘度の高い汚れが溜まりがちです。ここが詰まると、乾燥機能の低下にも繋がります。

さらに、フィルターだけでなく排水口や排水ホースの汚れも排水不良の大きな原因となります。特に賃貸住宅などで長年高圧洗浄をしていない場合、見えない部分で詰まりが発生していることも。排水周りのトラブルについては、以下の記事で臭い対策と併せて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

洗濯機の排水溝が臭い!賃貸でできる対策をプロが解説

寿命や故障のサイン?異音と脱水停止の関係

摩耗して劣化し機能が低下した古い洗濯機のサスペンション(吊り棒/ダンパー)と新品の部品を比較し故障を説明
家電ジャーナル:イメージ

「洗濯物の量も適正だし、フィルターもピカピカ。それなのに脱水できずに止まってしまう…」。もしそんな状況で、さらに脱水を試みるたびに「ガタガタガタ!」「ドンッ!」「ゴーッ」といった普段とは違う大きな異音が聞こえるなら、それはセンサーによる制御ではなく、機械的な故障(寿命)である可能性が極めて高いです。

洗濯機には、回転時の振動を吸収するためのサスペンション(吊り棒)やダンパーという部品が取り付けられています。これらは自動車のショックアブソーバーのような役割を果たし、洗濯槽の暴れを抑え込んでいます。しかし、毎日の洗濯による負荷で、5年〜7年ほど経過するとこれらの部品が摩耗・劣化してきます。

ダンパーの機能が死んでしまうと、洗濯機は振動を抑え込む力を失います。そうなると、ほんのわずかな衣類の偏りでも洗濯槽が大きく揺れ、筐体(ボディ)の内側に激突してしまいます。

この衝撃を「異常振動」としてセンサーが検知し、緊急停止するわけです。この状態になると、いくらユーザーが衣類を綺麗に並べ直しても、物理的に揺れを止められないため、無限ループから抜け出せなくなります。

異音の種類でわかる不具合箇所

  1. 「ガタガタ」「ドンドン」: 槽が暴れて壁に当たっている音。サスペンションやダンパーの劣化、吊り棒のバネのへたりが原因。
  2. 「ゴーッ」「ガーッ」: ジェット機のような轟音。ドラムやモーターを支える軸受(ベアリング)が破損している可能性大。修理費用が高額になりやすい故障です。
  3. 「キュルキュル」: Vベルトの滑りや劣化。比較的安価に修理可能です。

このような異音が発生している場合、無理に使い続けると、暴れた洗濯槽が操作パネルや水槽を破壊し、水漏れや漏電といった二次災害を引き起こすリスクがあります。異音の原因と対処法については、以下の記事でもさらに詳しく掘り下げていますので、心当たりがある方は必ずチェックしてください。

洗濯機脱水時のガタガタの直し方|原因と自分でできる対処法

パナソニックや日立などメーカー別の特徴と対処法

洗濯機の基本的な構造は同じでも、制御プログラム(ロジック)の癖はメーカーによって異なります。「ウチの洗濯機、すぐ止まる気がする…」と感じるのは、そのメーカー特有の安全基準やセンサー感度が関係しているかもしれません。主要メーカーごとの傾向と、よく出るエラーコードへの対処法をまとめました。

メーカー代表的なエラー特徴と傾向・対処法
パナソニック
(Panasonic)
U13(脱水できない)
U14(給水できない)
安全マージンが厚く、センサーが敏感。
パナソニックは振動に対する安全基準が厳しいため、他社なら回りきる程度の揺れでもU13で停止することがあります。
特にドラム式(NA-VXシリーズ等)は、経年劣化でダンパーが弱ると、衣類が入っていない空の状態でもU13が出るようになります。こうなると部品交換が必要です。
また、脱水時の修正注水で水が出ないと、派生してU14エラーが出ることもあります。
日立
(HITACHI)
C04(片寄り)
C02(排水)
強力な洗浄力ゆえに衣類が絡まりやすい。
「ビートウォッシュ」などは水流が強いため、洗浄工程で衣類が固まりやすく、脱水時の片寄り(C04)を招きやすい傾向があります。
また、ロック解除後に「脱水のみ」を選択し、手動で排水させることでC02ループから抜け出せることが多いのも特徴です。
シャープ
(SHARP)
偏りエラー
(E04等)
「穴なし槽」は脱水時のバランスがシビア。
シャープ独自の穴なし槽は、脱水時に水が槽の上部から抜けていく構造上、遠心力がかかった水がバランサーの役割を果たしにくい側面があります。
そのため、本体の水平設置が他社以上に重要になります。設置脚のガタつきを徹底的になくすことが解決の近道です。
メーカー別エラーコード一覧

何度もすすぎを繰り返すのは故障ではないケースも

洗濯槽の中に水を溜め込み脱水時のバランスを崩しやすい防水性のレインコートやキッチンマットなどの衣類が入っている様子
家電ジャーナル:イメージ

ここまで故障や不具合の可能性についてお話ししましたが、実は「使い方の問題」で安全装置が働いているケースも少なくありません。特に注意したいのが、「洗濯機で洗ってはいけないもの」を洗っている場合です。

例えば、キッチンマット(裏面に滑り止めゴムがついているもの)や、防水性のレインコート、スキーウェア、オムツカバーなどを入れていませんか?これらの「水を通さない素材」は、脱水工程において致命的な問題を引き起こします。

通常の衣類なら遠心力で水分が繊維を通り抜けて外へ排出されますが、防水素材は水を抱え込んだままバケツのように水を溜め込んでしまいます。

すると、脱水回転中に突然、数キログラムの水が一気に移動したり、水が抜けずに激しい重量アンバランスが発生したりします。これは洗濯機にとって、交通事故並みの衝撃です。過去には、防水衣類を脱水したことで洗濯機が破裂・転倒した事故も報告されています。

洗濯機が何度やってもすすぎに戻るのは、この危険な状態を察知して「これ以上回すと危険だ!」と必死にブレーキをかけてくれているのかもしれません。取扱説明書の「洗えないもの」リストを必ず確認し、該当するアイテムが入っていないかチェックしてください。これらを取り除くだけで、嘘のようにスムーズに脱水が終わることもあります。

洗濯機が脱水できないですすぎに戻る時の対処法と修理

水平器で洗濯機の設置を確認し、洗濯ネットの正しい使い方を説明している日本人夫婦
家電ジャーナル:イメージ

原因の特定ができたら、次は実践編です。「今まさに洗濯機が止まってしまって困っている!」という緊急時の対応から、再発を防ぐためのメンテナンス、そして修理か買い替えかの判断基準まで、ステップバイステップで解説します。

縦型やドラム式で脱水しない時の緊急対応

縦型洗濯機で衣類の片寄りを手動で修正するため、濡れた洗濯物をドーナツ状に再配置している様子
家電ジャーナル:イメージ

洗濯機がすすぎと脱水のループに陥ってしまった時、ただ呆然と見ているだけでは終わりません。以下の手順で介入し、強制的にサイクルを終わらせましょう。

  1. 一時停止ボタンを押す
    まずは運転を止めます。ドラム式の場合、ドアロックが解除されるまで少し時間がかかることがありますが、無理に開けようとせず待ちましょう。
  2. 衣類をすべて取り出し、ほぐす
    面倒でも、一度すべての洗濯物をカゴに出してください。槽の中で手探りで直そうとしても、下の方で絡まった衣類は解けません。
  3. 「問題児」を隔離する
    水を吸って極端に重くなっているバスタオルや、厚手のパーカー、ジーンズなどを見つけたら、それだけを分けて脱水するか、乾いたバスタオルを1〜2枚追加してカウンターウェイト(重り)にします。
  4. 配置を整えて再投入
    縦型ならドーナツ状に、ドラム式ならなるべく広げて入れます。この時、洗濯ネットに入っているものはネットから出してください。ネットは偏りの最大要因です。
  5. 電源を切り、「脱水のみ」コースで再起動
    これ以上水を入れる必要はありません。一度電源を切り、メニューから「脱水」だけを選んでスタートします。時間は最短(1分など)で構いません。最初の回転立ち上がりさえクリアできれば、脱水は完了します。

この手順を踏むことで、センサーが「バランス良し」と判断し、スムーズにトップスピードまで回転が上がる確率が格段に高まります。

排水ホースや排水口の掃除で解決する場合

衣類の調整をしても改善しない、あるいはエラー表示が排水関連(C02、U11など)を示唆している場合は、洗濯機の外側に原因があります。特に、排水ホースと排水口(防水パン)の環境を見直してみましょう。

まず、排水ホースの取り回しを確認してください。ホースが洗濯機本体の足に踏まれて潰れていたり、排水口に向かって下り勾配になっておらず、途中で山のように盛り上がっていたりしませんか?水は高いところから低いところへ流れるのが物理の法則です。ホースが途中で高くなっていると、そこに水が滞留し、スムーズな排水を阻害します。

次に、排水口のトラップです。ここは長期間掃除をしていないと、ヘドロや糸くずが固まって「動脈硬化」のような状態になります。市販のパイプクリーナー(ジェルタイプや発泡タイプ)を使って、定期的に汚れを溶かして流すメンテナンスを行いましょう。

冬場の凍結にも注意

寒冷地や、洗濯機をベランダなどの屋外に設置している場合、冬場は排水ホースの中に残った水が凍ってしまい、排水できなくなるケースがあります。この場合は、ホースを外してぬるま湯をかけたり、温かい室内で解凍したりして氷を溶かす必要があります。熱湯をかけるとホースが変形するので注意してください。

水平設置の確認と洗濯ネットの正しい使い方

意外と多くの人が見落としているのが、「洗濯機の設置状態」と「洗濯ネットの使い方」です。この2つを見直すだけで、脱水トラブルが劇的に減ることがあります。

まず設置についてですが、洗濯機を手で揺すってみてください。ガタガタと揺れませんか?洗濯機には4つの脚がありますが、そのうちの1つでも床から浮いていると、脱水時の振動が増幅され、センサーが過剰反応してしまいます。

多くの洗濯機には「水準器(気泡が入った丸い窓)」が付いています。気泡が円の中央に来るように、調整脚(アジャスター)を回して高さを調整してください。床自体が柔らかくて沈む場合は、防振ゴムや補強板を敷くのが効果的です。

そして、洗濯ネットです。衣類を傷めないためにネットは必須ですが、「脱水できない時は、ネットから出す」が鉄則です。ネットの中に衣類を詰め込みすぎると、水を含んだ時にカチカチの重いボールのようになります。

これが槽内で暴れると、どんな高性能な洗濯機でもバランスを取るのは不可能です。ネットを使うなら、中に入れる衣類は少なめにし、ネットのサイズも衣類に合った小さなものを使うのがコツです。

修理代の目安と買い替えを検討すべき時期

これまでの対策をすべて試しても症状が改善しない場合、残念ながらユーザーの手には負えない故障、あるいは寿命である可能性が高いです。ここで迷うのが「高いお金を払って修理するか、思い切って買い替えるか」という点ですよね。判断の目安となる情報をまとめました。

故障が疑われる箇所修理費用の目安(技術料・出張費込)判断基準とアドバイス
水位センサー・各種スイッチ15,000円 〜 25,000円購入から5年未満なら修理推奨。
比較的手頃な費用で直ります。まだモーターなどは元気なはずなので、修理して使い続けるのが経済的です。
吊り棒・サスペンション・ダンパー20,000円 〜 35,000円5〜6年目なら悩むライン。
部品自体は消耗品ですが、ここが壊れるということは他の箇所も劣化している可能性があります。洗濯機への愛着や予算と相談してください。
モーター・制御基板・軸受(ベアリング)35,000円 〜 60,000円以上買い替えを強く推奨。
修理費用が高額になり、新品が買える値段に近づきます。特に7年以上使っている場合、直してもすぐに別の場所(排水弁やフタロックなど)が壊れる「故障の連鎖」が起きやすい時期です。
修理参考価格表

内閣府の消費動向調査によると、二人以上の世帯における洗濯機の平均使用年数は約10.2年(出典:内閣府『消費動向調査』)となっています。しかし、これは「完全に壊れるまで使った期間」であり、トラブルなく快適に使える期間(設計上の標準使用期間)は一般的に7年とされています。

もしお使いの洗濯機が製造から7年〜8年を超えていて、今回のような脱水トラブルや異音が発生しているなら、それは機械としての寿命を迎えたサインと言えます。修理にお金をかけるよりも、最新の省エネ・節水モデルに買い替えた方が、ランニングコストも含めて満足度が高い結果になるでしょう。

洗濯機の脱水トラブルに関するよくある質問Q&A

Q1. 少量だと脱水できないのはなぜですか?

A. バランスを取るための「相方」がいないからです。
脱水時は、衣類が洗濯槽の内壁に均等に張り付くことでバランスを保ちます。しかし、靴下1足やシャツ1枚だけだと、その部分だけに重さがかかり、対角線上に重さが釣り合う衣類がないため、激しい偏心運動(ブレ)が起きてしまいます。これを防ぐには、乾いたバスタオルなどを2〜3枚追加して、一緒に洗う(脱水する)ことでバランスを安定させるのが一番の解決策です。

Q2. 洗濯ネットに入れると偏りやすくなりますか?

A. はい、偏りの最大要因になります。
ネットの中で衣類が動かなくなると、一つの大きな「塊」として振る舞います。これが槽内で片側に寄ってしまうと、修正運転を行ってもほぐれず、何度もエラーを繰り返すことになります。脱水エラーが頻発する場合は、一度ネットから出して脱水してみてください。もしネットを使う場合は、ネット自体を複数個用意し、槽内に対称になるように配置する工夫が必要です。

Q3. 槽洗浄でセンサーの異常は改善しますか?

A. 改善する可能性があります。
長年の使用で洗濯槽の裏側にカビや洗剤カスが大量に付着していると、それが脱水時の振動の原因になったり、水位センサーの検知口を塞いで誤作動を起こさせたりすることがあります。市販の塩素系クリーナーを使って11時間の槽洗浄コースを実行することで、内部がリセットされ、センサー精度が正常に戻るケースは意外と多いです。

Q4. エラーコードが出ない時はどうすればいい?

A. そのまま待つか、一時停止して介入してください。
エラーコードが出ずにすすぎや給水を繰り返している間は、洗濯機がまだ「リカバリー(自動修正)中」であることを示しています。故障ではありませんが、無限ループに入っている可能性が高いです。15分以上進まないようであれば、洗濯機の修正能力を超えている状態なので、一時停止ボタンを押して、手動で衣類をほぐしてあげるのが最も早い解決策です。

洗濯機が脱水できないですすぎに戻る問題の総括

「脱水できずにすすぎに戻る」という現象は、一見すると不可解なトラブルですが、その裏には「洗濯機が転倒や破損を防ぐために必死にバランスを取ろうとしている」という明確な理由があります。

最後に、今回ご紹介した対処法をまとめます。

  1. まずは一時停止し、衣類をほぐしてドーナツ状(または奥側)に配置し直す。
  2. 洗濯ネットに詰め込んでいる場合は、すべて取り出してバラバラにする。
  3. 排水フィルターや排水口が詰まっていないか、排水ホースが潰れていないかを確認する。
  4. 洗濯機本体が水平に設置されているか、ガタつきがないかチェックする。

これらを試しても状況が変わらず、脱水時に「ゴーッ」「ガタガタ」という異音が伴う場合、特に購入から7年以上経過している洗濯機であれば、サスペンションやモーター軸受の寿命である可能性が高いです。その際は、無理に使い続けずに修理見積もりを取るか、新しい相棒への買い替えを前向きに検討してみてください。

洗濯機は生活のリズムを支える大切な家電です。この記事が、あなたの洗濯機の機嫌を直し、スムーズな家事を取り戻す手助けになれば嬉しいです。