エアコン設定温度24度は正解?電気代と快適性を徹底検証

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エアコン設定温度24度は正解?電気代と快適性を徹底検証

こんにちは。家電ジャーナルの鈴木です。

エアコンの設定温度、迷いますよね。特に「24度」という数字。夏場に28度設定だとなんだか暑いし、かといって24度まで下げると電気代が怖い。

逆に冬場は、24度でも足元が寒くてなかなか暖まらないこともあります。赤ちゃんやペットがいるご家庭なら、なおさら健康への影響も気になるところでしょう。

実はこの「24度」という設定、プロの視点から見ると、夏と冬でまったく意味合いが異なるんです。この記事では、現役販売員兼エンジニアの僕が、コストや快適性の面から24度設定の真実を解き明かします。

この記事のポイント

  • 冷房と暖房における24度設定の電気代の違い
  • 設定温度24度でも暑いまたは寒いと感じる原因
  • 赤ちゃんやペットにとっての適正温度と注意点
  • サーキュレーターを活用した効率的な空調管理術

エアコン設定温度の24度は適正か検証

夏と冬の設定温度24度はエアコンへの負担や意味合いが全く別物であることを解説したスライド
プロが教える夏と冬の24度の違い

多くの人がなんとなく設定している「24度」という温度。実は環境省が推奨する「夏28度・冬20度」という基準と比べると、夏は4度低く、冬は4度高いという大きなギャップがあります。

ここでは、エンジニアとしての視点も交えながら、この設定が家計や体感にどのような影響を与えるのかを深掘りしていきましょう。

冷房24度は寒い?暑い?体感の正体

暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ溜まるため、センサーと足元で温度差が生じる仕組みの図解
エアコン温度センサーの仕組みと温度ムラ

「エアコンを24度に設定しているのに、なんだか暑い気がする」、あるいは逆に「24度だと寒すぎて長袖が必要になる」なんて経験はありませんか?実はこれ、エアコンの機器的な特性と、空気の物理的な性質が複雑に絡み合って起きている現象なんです。

まず理解しておきたいのが、エアコンのセンサー位置の問題です。一般的な壁掛けエアコンの温度センサーは、室内機本体(つまり天井に近い高い位置)に付いています。ここに大きな落とし穴があります。

温度成層(おんどせいそう)の罠

空気には「冷たい空気は重くて下に溜まり、暖かい空気は軽くて上に溜まる」という性質があります。これを温度成層と呼びます。

冷房運転時、冷やされた空気は床面に溜まります。その結果、人間が生活している床付近はすでに「23度」になっていても、天井付近にあるエアコンのセンサーはまだ「26度」と感知していることがあるのです。

センサーが「まだ設定温度の24度になっていない」と判断すれば、エアコンは冷房運転を弱めません。その結果、足元は冷え続け、体感的には「寒すぎる」という状況が生まれます。

一方で、「24度でも暑い」と感じるケースの犯人は、多くの場合「湿度(しつど)」「輻射熱(ふくしゃねつ)」です。

湿度の影響

同じ室温24度でも、湿度が40%のときと80%のときでは体感が天と地ほど違います。

湿気が多いと、皮膚から汗が蒸発しにくくなり、気化熱による体温調節が機能しません。その結果、体に熱がこもり、「ベタベタして暑い」と感じます。梅雨時に24度設定でも不快なのはこのためです。

輻射熱の影響

建物の断熱性能が低い場合、直射日光で熱せられた壁や天井から、遠赤外線のように熱が放射されます。これを輻射熱と呼びます。エアコンが空気の温度を24度に下げても、壁の表面温度が30度を超えていると、体は壁からの熱を感じ取り「なんとなく暑い」と感じてしまうのです。

このように、「24度」という数字はあくまでエアコン吸込口での目安に過ぎず、実際の快適性とは必ずしもリンクしないことを覚えておいてください。

暖房24度の電気代と高くなる理由

夏は温度差11度だが冬は19度あり、暖房24度はエアコンにとってマラソンのように過酷であることを示すイラスト
夏と冬のエアコン負荷と電気代の比較

正直にお伝えします。冬場の暖房で「24度設定」を常用するのは、家計にとってかなり危険な選択かもしれません。「夏も24度だったし、冬も同じでいいだろう」と考えるのは早計です。なぜなら、夏と冬ではエアコンにかかる負荷(エネルギー消費量)が段違いだからです。

エアコンは、電気ヒーターのように電気を直接熱に変えているわけではありません。外の空気から熱を集めて室内に運ぶ「ヒートポンプ」という仕組みを使っています。この時、エアコンが消費するエネルギー量は、「外の気温」と「設定温度」の差に比例して大きくなります。

季節外気温の目安設定温度温度差(負荷)
夏(冷房)35度24度11度
冬(暖房)5度24度19度

表を見ていただければ一目瞭然ですが、冬の方が埋めるべき温度差が圧倒的に大きいのです。夏の冷房運転に比べ、冬の暖房運転で24度を目指すことは、マラソンで言えば倍近くの距離を走るようなものです。

コンプレッサーへの過酷な要求

エアコンの心臓部であるコンプレッサー(圧縮機)は、この温度差を埋めるために、冷媒ガスを高圧力で圧縮し続けます。特に外気温が0度近くまで下がる真冬の朝、室温を24度まで上げようとすると、コンプレッサーは最大出力(フルパワー)で回転し続けます。

6畳用の小型エアコンであっても、最大出力時の消費電力は1000W〜1500Wに達することがあります。これはドライヤーを常につけっぱなしにしているのと同じ状態です。

実際のコスト感

特に14畳以上の広いリビングで、断熱性能があまり高くない木造住宅の場合、暖房24度で24時間運転するとどうなるでしょうか。熱が窓や壁から逃げていくスピードに追いつくためにエアコンが常に高負荷運転を強いられ、月の電気代が3万円〜4万円を超えてしまうケースも珍しくありません。

「冬の24度は高級品」と認識し、厚着や加湿で設定温度を20〜22度に下げる工夫が、最大の節約術となります。

(出典:環境省『家庭部門のCO2排出実態統計調査』https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/

鈴木
鈴木

暖房の設定温度や、冬場の電気代を節約するコツについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
>>エアコン暖房の設定温度は何度が正解?電気代を抑える適温を解説

24度でつけっぱなしが得か損か検証

夏はつけっぱなしが有利、冬はこまめに消すか温度を下げることが推奨される理由をまとめたスライド
夏と冬で違うエアコンの運転方法

「エアコンはこまめに消すより、つけっぱなしの方が安い」という説、SNSやテレビでよく耳にしますよね。これに関しては、エンジニア的な視点で見ると「条件による」というのが誠実な回答になります。

特に「24度」という設定温度においては、季節と住宅性能が損益分岐点を大きく左右します。

冷房の場合:日中は「つけっぱなし」が有利

真夏の昼間など、外気温が35度を超えるような時間帯は「つけっぱなし」が推奨されます。理由は以下の2点です。

  1. 起動時の突入電流:エアコンは、停止状態から設定温度まで一気に冷やす「起動直後」に最も多くの電力を消費します。この時、安定運転時の5〜10倍もの電力を食うこともあります。
  2. 壁や床の蓄熱:エアコンを切って室温が上がると、空気だけでなく壁や床、家具も熱を持ちます。再起動した時、これら全てを冷やし直すのに莫大なエネルギーが必要です。

30分〜1時間程度の買い物であれば、24度設定のまま(あるいは少し温度を上げて)つけっぱなしにしておいた方が、トータルの消費電力は抑えられる可能性が高いです。

暖房の場合:基本は「こまめにOFF」か「温度を下げる」

冬場は事情が少し異なります。室内(24度)と屋外(5度)の温度差が大きすぎるため、どんなに高気密な住宅でも、熱は窓ガラスや換気口からどんどん逃げていきます(熱損失)。

断熱性が低い日本の一般的な木造住宅で、誰もいない部屋を24度で維持し続けることは、穴の開いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。この場合、逃げる熱を補うためにエアコンが常に働き続けるため、電気代が跳ね上がります。

冬の外出時の最適解
・1時間以内の外出:設定温度を「18度」程度まで下げてつけっぱなしにする(アイドリング運転)。
・それ以上の外出:潔くオフにする。
これが、快適さと節約のバランスが良い運用法です。

除湿24度が冷房より寒い原因とは

「冷房だと冷えすぎるから、除湿(ドライ)にしよう」。そう思って切り替えたら、「えっ、冷房より寒くない?」と驚いた経験はありませんか?実はそれ、あなたのエアコンが採用している除湿方式が原因なんです。

エアコンの除湿機能には、大きく分けて2つの種類があります。これを知らずに「除湿24度」を使うと、思わぬ寒さに震えることになります。

除湿方式仕組み室温の変化電気代
弱冷房除湿
(一般的)
弱い冷房をかけながら、水分を結露させて取る。
冷やした空気をそのまま戻す。
下がる
(寒くなりやすい)
安い
(冷房と同等か以下)
再熱除湿
(高級機)
冷やして除湿した空気を、再度温めてから戻す。変わらない
(快適)
高い
(冷房より高い)

多くのスタンダードモデルのエアコンは、コストを抑えるために「弱冷房除湿」を採用しています。この方式は、文字通り「弱めの冷房」を行うことで熱交換器を冷やし、結露させて除湿します。そして、水分を取った後の「冷たい空気」をそのまま部屋に戻します。

そのため、例えば「室温26度・湿度80%」の部屋で「除湿24度」に設定すると、湿度が下がるプロセスで室温もどんどん下がり、目標の24度になる頃には体感温度はもっと低くなってしまうのです。

もし「除湿にすると寒い」と感じるなら、お使いの機種が弱冷房除湿である可能性が高いです。その場合は、除湿モードではなく「冷房モード」で設定温度を26〜27度高めにする方が、風量も安定し、冷えすぎを防げるケースが多いですよ。

設定温度24度でも快適にする湿度管理

湿度と風をコントロールすることで、設定温度を変えずに涼しさや暖かさを得る方法の導入スライド
設定温度を変えずに快適にする裏技

設定温度を「24度」という数値に固定するよりも、もっと科学的で、かつ省エネに快適さを手に入れる方法があります。それが「湿度(しつど)」のコントロールです。

人間が感じる「暑い・寒い」は、温度計の数字だけでは決まりません。「不快指数」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ざっくり言うと、体感温度は湿度に大きく左右されるんです。

一般的に、湿度が10%下がると、体感温度は約1度下がると言われています(冬はその逆で、湿度が上がると暖かく感じます)。

夏の湿度マジック

夏は湿度を下げて涼しく、冬は湿度を上げて暖かく感じる体感温度の変化を解説した図
湿度が体感温度に与える影響

夏場、設定温度24度で「寒い」と感じるなら、設定温度を27度まで上げてみてください。その代わり、除湿機やサーキュレーターを併用して湿度を50%以下に保ちます。すると、サラッとした空気のおかげで、27度でも驚くほど涼しく、かつ冷えすぎない快適な空間が生まれます。

エアコンの設定温度を1度上げると約13%の節電になりますから、3度上げれば約40%近い節電効果も期待できます。

冬の湿度マジック

冬場、暖房24度でも「肌寒い」と感じるのは、エアコン暖房によって空気が乾燥し、湿度が20〜30%まで下がっているからです。乾燥した空気中では、皮膚から水分が蒸発する際の「気化熱」で体温が奪われます。

ここで加湿器の出番です。湿度を50〜60%まで上げれば、設定温度を20〜21度まで下げても、24度の時と同じくらいの暖かさを感じることができます。インフルエンザウイルスの対策にもなり、一石二鳥です。

鈴木
鈴木

「24度」という数字にこだわらず、「夏は湿度50%」「冬も湿度50%」を目指してみてください。温湿度計をひとつ置くだけで、エアコンの使い方が劇的に変わりますよ。

エアコン設定温度24度で悩む人への対策

ここまではコストやメカニズムといった「数字」の話をしてきましたが、ここからは「人」や「生活」に焦点を当てていきましょう。

特に赤ちゃんやペット、高齢の方がいるご家庭では、単なるマニュアル通りの設定では対応しきれないことも多々あります。家族みんなが健康に過ごすための「24度」との付き合い方を解説します。

赤ちゃんの適温は24度か安全性を確認

赤ちゃんへの風向き配慮、犬と猫の快適温度の違いについてまとめたイラスト
赤ちゃんとペットのエアコン設定の注意点

「赤ちゃんのためにエアコンはずっと24度にしてます!」というママ・パパの声をよく聞きますが、これには注意が必要です。赤ちゃんは大人とは体のつくりが違います。

まず、赤ちゃんは体温調節機能が未熟です。外気温の影響を受けやすく、自分で布団を掛けたり脱いだりもできません。さらに、代謝が活発なので大人よりも体温が高めです。大人が「少し肌寒いかな?」と感じるくらいが、赤ちゃんにとっては適温であることが多いのです。

夏の場合:冷気直撃はNG

24度設定自体は、猛暑日においては決して間違いではありません。しかし、ベビーベッドの位置が問題です。冷たい空気は床に溜まるため、大人用のベッドよりも低い位置に寝ている赤ちゃんは、設定温度以上に冷やされている可能性があります。

また、エアコンの風が直接肌に当たると、気化熱で体温が奪われ、お腹を壊す原因になります。24度で運転する場合は、必ず風向きを一番上にするか、エアコン専用の風除けカバーを使って、冷気がやんわりと降りてくるように工夫してください。

冬の場合:着せすぎ+24度は危険

冬の24度は、実は赤ちゃんにとっては「暑すぎる」リスクがあります。心配だからと肌着を重ね着させ、さらに布団をかけた状態で室温24度だと、赤ちゃんは暑くて大量に汗をかきます。その汗が冷えて風邪を引く「寝冷え」の原因になるのです。

さらに怖いのが「うつ熱(体温が上がりすぎること)」です。SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク因子の一つとして「温めすぎ」が指摘されています。冬は20〜22度程度に抑え、手足が少し冷たくても、お腹や背中が温かければ十分です。

犬や猫の留守番で24度は適切か

大切な家族であるペットのお留守番。熱中症は絶対に防ぎたいですが、冷やしすぎも心配です。実は、犬と猫では快適と感じる温度帯が少し異なります。

ペットの種類生態の特徴24度設定への判定
汗腺が少なく、パンティング(呼吸)で放熱する。暑さに非常に弱い。夏は快適・推奨
(犬種によっては22〜23度が良い場合も)
砂漠出身の祖先を持ち、比較的暑さに強いが、寒さには弱い。夏は寒すぎる可能性大
(27〜28度が適温とされる)

犬の場合

多くの犬種(特にフレブルやパグなどの短頭種、ハスキーなどの北方犬種)にとって、夏の24度は非常に快適な温度です。留守番中はケージに入れる場合、風通しが悪くなりがちなので、24度設定でサーキュレーターを回しておくのが熱中症予防として安心です。

猫の場合

猫にとって、冷房の24度は「寒すぎる」と感じてしまうことが多いです。猫がエアコンの効いた部屋から出て、暑い廊下で寝ているのを見たことはありませんか? あれは体が冷えすぎてしまったサインです。

猫がいる部屋で24度設定にする場合は、冷風が来ない高い場所(キャットタワーの上段など)や、ドーム型のベッド、あるいはペット用ヒーターなどの「逃げ場」を必ず用意してあげてください。部屋のドアを少し開けておき、猫自身が温度を選べるようにするのがベストです。

24度でクーラー病やだるさを防ぐ対策

「一日中オフィスや家で24度の冷房の中にいて、夕方になると体がだるい、頭が痛い、食欲がない」。これは典型的な「冷房病(クーラー病)」の症状です。

人間の体は、自律神経が血管を収縮・拡張させて体温を調節していますが、この機能が対応できる急激な温度変化は「5度〜7度以内」と言われています。

外気温が35度の猛暑日に、室内を24度に設定すると、その温度差は11度にも達します。この温度差を行き来することで、自律神経がパニックを起こし、バランスが崩れてしまうのです。

具体的な対策メソッド

  1. 「帰り」の設定変更: 外出先から帰宅した直後は24度で一気に冷やしても構いません。しかし、汗が引いたら設定温度を26〜27度、あるいは28度まで上げて、外気との差を縮めてから生活してください。
  2. 就寝時のタイマー活用: 人間は睡眠中に体温が下がります。入眠時は24度で良くても、明け方には冷えすぎて体が覚醒してしまいます。「切タイマー」で3時間後に切るか、「入りタイマー」で暑くなる朝方に再稼働させる設定が有効です。最近のエアコンにある「おやすみモード」は、自動で設定温度を徐々に上げてくれるのでおすすめです。
  3. 3つの首を温める: 首、手首、足首。ここは太い血管が皮膚の近くを通っています。ここが冷えると全身の血液が冷やされてしまいます。室内ではレッグウォーマーやストールを活用し、直接冷気が当たらないようにしましょう。

フィルター掃除で24度の効きを改善

サーキュレーターの夏冬の置き方と、フィルター掃除による省エネ効果を解説したスライド
サーキュレーター活用とフィルター掃除の効果

「24度に設定しているのに、以前よりも効きが悪い気がする」。販売員として相談を受ける中で、故障を疑う前にまず確認してほしいのがフィルターの目詰まりです。

エアコンは部屋の空気を吸い込み、内部で熱交換をして吐き出す機械です。フィルターがホコリでびっしり埋まっていると、まるでマスクをして深呼吸しているような状態になります。

目詰まりが引き起こす悪循環

  • 吸い込む空気の量が減る(風量が落ちる)。
  • 部屋が冷えない(暖まらない)ため、設定温度の24度になかなか到達しない。
  • センサーが「まだ目標未達」と判断し、コンプレッサーをフルパワーで回し続ける。
  • 結果、部屋は快適にならないのに、電気代だけが跳ね上がる。

環境省の試算では、2週間に1回のフィルター掃除を行うことで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力削減になるとされています。これは年間で数千円の節約に相当します。

「お掃除機能付きエアコンだから大丈夫」と思っている方も要注意です。多くの機種は「フィルターのホコリをダストボックスに集める」だけなので、そのダストボックスがいっぱいになれば機能しなくなります。エンジニアとして断言しますが、どんなに高いエアコンでも、人の手による定期的なメンテナンスに勝る機能はありません。

ちなみに、エアコンの「内部クリーン機能」にカビ取り効果があると思っていませんか?実はその認識、少し違います。詳しくはこちらの記事で解説しています。
>>エアコンの内部クリーンは意味ない?カビへの効果と正しい使い方

もし長期間掃除をしていない場合や、カビの臭いが気になる場合は、プロによるクリーニングも検討してみてください。業者に依頼するべき頻度の目安については、以下の記事を参考にしてください。
>>エアコンクリーニングの頻度は?お掃除機能付きや頻度の目安を解説

サーキュレーターで24度を快適に維持

僕が家電アドバイザーとして、「エアコンを買うなら一緒にこれも買ってください!」と強くおすすめしているのがサーキュレーターです。これを使うだけで、エアコンの設定温度への依存度を劇的に下げることができます。

冒頭でお話しした「温度ムラ(冷気は下、暖気は上)」を解消するために、サーキュレーターで物理的に空気を撹拌(かくはん)するのです。

夏の最強配置

エアコンを背にするようにサーキュレーターを置き、床に溜まった冷気を部屋の中心や天井に向けて飛ばします。また、風が体に直接当たるように微風で回せば、気化熱効果で体感温度が下がります。これにより、設定温度を24度から26度へ上げても、同等の涼しさを感じることができます。

冬の最強配置

冬は逆に、エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、エアコン(天井付近)に向けて風を送ります。こうすることで、天井にへばりついている無駄な暖気を崩し、足元に降ろしてくることができます。「設定24度なのに足元が寒い」という悩みは、これでほぼ解決します。

電気代わずか数円(DCモーターならもっと安い)のサーキュレーターを併用することで、エアコンの電気代を数百円〜数千円節約できる。まさに「損して得取れ」の代表例です。

エアコンの設定温度に関するよくある質問

Q1. 環境省が推奨する「夏28度・冬20度」は設定温度のことですか?

A. いいえ、それは「室温」の目安です。建物の構造や日当たりによっては、設定温度を28度にしても室温が下がらないことがあります。その場合は、設定温度を下げて、実際の室温が28度になるように調整することが推奨されています。

Q2. エアコンの設定温度を1度変えると電気代はどのくらい変わりますか?

A. 一般的に、設定温度を1度緩和する(夏は1度上げる、冬は1度下げる)ことで、消費電力は約10%〜13%削減できると言われています。無理のない範囲で調整することが節約への近道です。

Q3. 就寝時のエアコン設定温度は何度がおすすめですか?

A. 夏場は26度〜28度、冬場は18度〜20度程度が目安です。就寝中は体温が下がるため、日中と同じ設定だと冷えすぎたり暑すぎたりします。タイマー機能や「おやすみモード」を活用して調整しましょう。

Q4. 風量は「自動」と「弱」どちらが電気代を節約できますか?

A. 基本的には「自動」が最も効率的です。「弱」に固定すると、設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分コンプレッサーが長く稼働して電気代がかさむ可能性があります。「自動」なら一気に適温にしてから安定運転に移行してくれます。

Q5. エアコンの設定温度と体感温度が合わないのはなぜですか?

A. 主な原因は「湿度」と「温度ムラ」です。湿度が低いと涼しく(冬は寒く)、湿度が高いと暑く感じます。また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるため、センサーの位置と人がいる場所で温度差が生じている可能性が高いです。

エアコン設定温度24度で快適に暮らすコツ

設定温度の数字よりも実際の室温と湿度を重視し、賢くエアコンを使うためのまとめスライド
賢いエアコン生活のポイントまとめ

結論として、エアコン設定温度「24度」は、必ずしも絶対的な正解ではありません。思考停止で「とりあえず24度」に設定することは、夏場は体を冷やしすぎ、冬場は財布を冷やしすぎる原因になりかねません。

大切なのは「24度」というリモコンの数値に固執するのではなく、「実際の室温」と「湿度」をコントロールすることです。

  • 夏は:設定温度を高めにしつつ、除湿とサーキュレーターで体感温度を下げる。
  • 冬は:設定温度を低めにしつつ、加湿と着衣で体感温度を上げる。
  • そして:フィルター掃除でエアコンの基礎体力を維持する。

温湿度計を部屋にひとつ置いてみてください。「あ、今は26度あるけど湿度が低いから快適なんだな」といった発見があるはずです。その感覚こそが、あなたと家族を守る最適な空調管理への第一歩です。

※本記事で紹介した電気代の目安や体感温度には個人差や住宅環境(断熱性能、日当たり等)による大きな差があります。

また、健康に関する内容は一般的な目安ですので、乳幼児や高齢者、持病をお持ちの方がいる場合は、かかりつけ医の指導を優先してください。

この記事が、皆さんの「エアコン設定温度どうする問題」の解決に役立てば嬉しいです。快適な空気で、素敵な毎日をお過ごしください!

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