エアコン取付時間は標準90分!工事が長引く7つの原因と時短の裏技

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エアコン取付時間は標準90分!工事が長引く7つの原因と時短の裏技

こんにちは。家電ジャーナルの鈴木です。

「エアコンを買ったはいいけど、工事当日はどれくらい時間を空けておけばいいんだろう?」
そんな疑問や不安を抱えていませんか?

新しいエアコンが来るワクワク感の一方で、見知らぬ工事業者が自宅のプライベートな空間に長時間滞在することに、少なからずストレスを感じる方は多いはずです。仕事の合間を縫って立ち会う方なら、なおさら終了時間が読めないと困りますよね。

僕も家電量販店の店頭でお客様から「午前中の工事なら、お昼には終わりますか?」と聞かれることがよくありますが、実はこの質問への回答はとても難しいんです。なぜなら、エアコンの取付時間は、建物の構造や配管の状況、さらには当日の天候によっても大きく変動するからです。

一般的に言われる「90分〜120分」という時間は、あくまで何もトラブルがなくスムーズに進んだ場合の標準タイムです。現場によっては、倍以上の時間がかかることも珍しくありません。

この記事では、販売員かつ技術的な有資格者である僕が、プロの視点で「工事時間のリアル」を徹底解説します。単なる時間の目安だけでなく、手抜き工事を防ぐためのチェックポイントや、ユーザー側ができる「時短術」まで網羅しました。

これを読めば、当日のスケジュールも立てやすくなり、安心して工事を迎えられるはずです。

この記事のポイント

  • エアコン標準工事にかかる正確な時間と工程ごとの詳細な内訳
  • 「真空引き」など、手抜き工事を避けるために絶対に譲ってはいけない作業時間
  • マンション、戸建て、隠蔽配管など、状況別で増える時間の具体的目安
  • 工事を少しでも早くスムーズに終わらせるために自分でできる事前準備

プロが教えるエアコン取付時間の目安

エアコン取り付けにかかる時間は標準で90分〜120分であることを示すスライド

まずは、最も一般的な「標準工事」における所要時間について深掘りしていきましょう。家電量販店やネット通販で「標準工事費込み」として販売されているエアコンは、基本的にこの時間枠で収まることを想定しています。

「標準」とは名ばかりで、実際には現場ごとに千差万別のドラマがあるのですが、まずは基本の「型」を知ることが大切です。

エアコン標準工事は何時間かかるか

エアコンにはガス・水・電気の配管がつながっており、単なる家電設置ではなくインフラ工事であることを解説するイラスト
エアコン工事は「小さなインフラ工事」

結論から申し上げますと、標準的なエアコン取付工事の所要時間は、1台あたり90分(1時間半)〜120分(2時間)が目安となります。

「えっ、たった1台つけるのに2時間もかかるの?」と思われた方もいるかもしれません。しかし、この時間は熟練したプロの職人さんが1名で作業を行い、かつ何のトラブルも起きなかった場合の数値です。

エアコンという家電は、コンセントを挿せば動く扇風機やテレビとは訳が違います。冷媒ガス(フロン)を循環させるための配管を接続し、電気配線を行い、水漏れしないようにドレンホースを調整する。いわば「ガス・電気・水道」の3つのインフラ工事を、たった1台の機械に対して行っているようなものなのです。

「標準工事」の定義とは?
一般的に以下の条件を満たす工事を指します。

  • 配管用の穴が壁に既に開いている
  • 室内機のすぐ裏、または直下の地面・ベランダに室外機を設置できる(配管長4m以内)
  • 室外機は専用のプラスチック台(プラブロック)に乗せて設置する
  • 配管は化粧カバーではなく、テープ巻き仕上げである

逆に、もし業者が「40分で終わりますよ!」と自信満々に言ってきたとしたら、僕は逆に警戒します。

昨今のエアコンは省エネ性能が高まっている分、内部構造が複雑化しています。また、後ほど詳しく解説しますが、「真空引き」という必須工程だけで本来は20分近くかかります。準備や片付けの時間も含めて45分程度で終わるということは、どこかの工程を省略しているか、雑に作業している可能性が極めて高いのです。

丁寧な工事には、どうしても物理的な時間が必要です。「早さ」よりも「確実さ」を優先することが、結果としてエアコンの寿命を延ばし、数年後の故障リスク(ガス抜けや水漏れ)を防ぐことにつながります。ですから、工事当日は「2時間くらいはかかるものだ」と腹を括って、余裕を持ったスケジュールを組んでいただくことを強くおすすめします。

作業の流れと所要時間の内訳

「どうしてそんなにかかるの?」という疑問に対し、時間がかかる大切な理由があることを示唆する導入スライド

では、具体的にどのような作業にどれくらいの時間を使っているのでしょうか。「ただ壁に掛けているだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、プロの作業は細分化すると非常に多くの工程から成り立っています。これを知っておくと、工事当日に「今、どのあたりまで進んでいるのかな?」と進捗状況を把握しやすくなります。

以下に、標準工事(90分〜120分)のタイムラインをまとめました。

工程所要時間目安作業内容とポイント
養生・搬入10分〜15分作業エリアの床・壁の保護(キルティングマット等)、機材・商品の搬入、開梱。
据付板設置15分〜25分壁裏の間柱(下地)を探知し、水平器を使って背面板をビスで固定する。
配管加工・接続20分〜30分銅管のフレア加工(ラッパ状に広げる)、電線・ドレンの準備、室内機への接続。
室外機設置20分〜30分室外機の水平設置、配管の長さ調整、バルブへの接続、テープ巻き仕上げ。
真空引き15分〜30分真空ポンプを使用し、配管内の空気・水分を完全除去。気密確認も含む。
試運転・片付15分〜20分冷暖房の動作確認、排水テスト、ゴミ回収、簡易清掃、リモコン説明。

特に時間がかかる「配管加工」と「室外機設置」

表の中でも特に時間を要するのが、「配管加工・接続」と「室外機設置」のフェーズです。

エアコン工事の肝は、室内機と室外機をつなぐ銅管の接続にあります。この銅管の先端を専用の工具でラッパ状に広げる作業を「フレア加工」と呼ぶのですが、この加工精度がコンマ数ミリでも狂うと、そこから冷媒ガスが漏れ出してしまいます。

職人さんは、銅管の切り口にあるバリ(金属のささくれ)を丁寧に取り除き、美しいラッパ型を作り、トルクレンチという専用工具で規定の強さでナットを締め込みます。この一連の作業は、どれだけベテランになっても慎重に行う必要があるため、どうしても時間がかかるのです。

鈴木
鈴木

「ここを急ぐ業者は信用できない」と言っても過言ではありません。

意外と重要な「養生」の時間

また、作業開始前の「搬入・養生」にも、良心的な業者ほど時間をかけます。

お客様の大切な床を傷つけないようマットを敷き、壁に資材が当たらないよう配慮する。こうした準備作業をおろそかにして、いきなりドカドカと土足で上がり込んだり、工具を床に直置きしたりする業者は、作業時間こそ短いかもしれませんが、トラブルのリスクが高いと言わざるを得ません。

「準備に時間をかけているな」と感じたら、それは「丁寧な仕事をしてくれそうだ」という安心材料と捉えて良いでしょう。

真空引きの時間が品質を左右する

室外機に真空ポンプとゲージを接続して作業しているイラスト。配管乾燥のために20〜30分が必要であることを解説している
絶対に省けない「真空引き」

僕が家電エンジニアとして、この記事で最も強く訴えたいのが、「真空引き」という工程の重要性です。エアコン取付の品質は、この工程で決まると言っても過言ではありません。

真空引きとは、真空ポンプという機械を使って、接続した配管の中を真空状態(-0.1MPa)にし、内部に残っている空気や水分を完全に除去・乾燥させる作業のことです。

なぜこれが必要かというと、エアコンの冷媒ガス(R32など)以外の不純物が混ざると、本来の性能が出ないばかりか、残留した水分が凍って配管を詰まらせたり(アイスチョーク)、化学反応を起こしてコンプレッサーを腐食させたりするからです。

真空引きの正しい手順と時間

  1. 真空ポンプを運転させ、配管内を真空にする(約10分〜15分)
  2. ポンプを止めた後、そのまま放置して針が戻らないか確認する「気密試験」(約5分〜10分)
  3. 合計で約20分〜30分の時間が必要

メーカーの据付説明書にも「真空引きを行うこと」は明記されていますが、一部の悪質な業者や知識のない作業員の中には、この時間を極端に短縮したり、最悪の場合は省略したりするケースがあります。

かつては、冷媒ガスそのものを少し放出して空気を押し出す「エアパージ」という手法がありましたが、これはフロンガスを大気中に放出するため環境破壊につながる上、水分の除去が不完全になりやすいため、現在は原則禁止されています。

工事中、職人さんが電動のポンプを接続して「ブーーーン」という音をさせていたら、それが真空引きです。その音が数分で止まってしまったら要注意。しっかり15分以上運転しているか、その後すぐに外さずにゲージ(目盛り)を見ているか。ここをチェックすることで、その業者の信頼度を測ることができます。

※正しい工事手順や安全確保については、業界団体のガイドラインでも詳しく解説されています。気になる方は一度確認してみると良いでしょう。
(出典:一般社団法人日本冷凍空調工業会『工事の際の安全上の注意』

古いエアコンの取り外しや交換の時間

新築への取り付けではなく、今あるエアコンを新しいものに入れ替える「買い替え」の場合は、当然ながら「取り外し作業」の時間が追加されます。

取り外しにかかる時間は、標準で30分〜1時間程度を見ておく必要があります。
「壊れているエアコンなんだから、配管をバチバチ切って外すだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は取り外しの方が気を使う場面も多いのです。

必須作業「ポンプダウン」とは

取り外し作業の中で最も重要なのが、「ポンプダウン(冷媒回収)」です。
これは、室内機や配管の中に循環しているフロンガスを、室外機の中にあるコンプレッサーに強制的に回収・封じ込める作業のことです。

具体的には、エアコンを「強制冷房運転」モードにして5分〜10分ほど稼働させます。夏場なら普通に冷房を入れれば良いのですが、冬場だと気温が低すぎてサーモスタットが働き、室外機が動かないことがあります。その場合、機種ごとの「強制運転モード」の設定方法を調べたり、ドライヤーでセンサーを温めたりといった工夫が必要になり、余計に時間がかかります。

このポンプダウンを行わずに配管を外すと、高圧のフロンガスが一気に噴出し、大気汚染になるだけでなく、配管内のオイルが部屋中に飛び散ってカーテンや壁紙を汚損する大惨事になります。だからこそ、取り外しにも慎重な時間が必要なのです。

トータル時間の目安

さらに、取り外したエアコンは「家電リサイクル法」の対象品目であるため、搬出やリサイクル券の処理などの事務作業も発生します。
これらをトータルすると、買い替え工事の所要時間は以下のようになります。

買い替え工事のトータル時間
取り外し(30分〜60分)+ 新規取り付け(90分〜120分)
合計 2時間半〜3時間

前のエアコンの設置状況が複雑だった場合や、隠蔽配管だった場合は、さらに時間がプラスされます。「午前中で終わるかな?」と思っていても、午後まで食い込む可能性は十分にあると考えておきましょう。

事前準備で工事時間を短縮するコツ

電球のアイコンとともに「私たちにできることは?」と問いかけ、工事を早く終わらせるコツがあることを示すスライド

「当日は忙しいから、少しでも早く工事を終わらせたい」
「業者さんが作業しやすい環境を作ってあげたい」

そうお考えの方に、ユーザー側で協力できる最強の「時短術」を伝授します。それは、徹底した「作業スペースの確保」です。

業者が現場に到着して、最初にやる仕事は何だと思いますか?
実は、「お客様の荷物や家具を移動させて、脚立を立てる場所を作る作業」なんです。ここに意外と時間が取られます。逆に言えば、この準備を事前に済ませておくだけで、到着と同時に養生・搬入に取り掛かれるため、トータルで20分〜30分の短縮につながります。

やっておくと喜ばれる事前準備チェックリスト

  1. 室内:エアコン設置予定場所の下、畳2枚分(約1.8m×1.8m)のスペースを完全に空ける。脚立の開閉や、大きな室内機を持って昇り降りするための安全地帯です。
  2. 窓際:カーテンやブラインドは事前に取り外しておくか、汚れないように端に寄せてまとめておく。作業中は窓を開けっ放しにするため、カーテンがあると邪魔になります。
  3. 室外:室外機を置く場所の半径1m以内にある植木鉢、自転車、ゴミ箱などを退かす。泥や砂利がある場合は、簡単に掃き掃除をしておくとベスト。
  4. 搬入経路:玄関から設置場所までの廊下に物を置かない。また、作業車を停める駐車スペースを確保しておく(ない場合は近隣のコインパーキングを調べておく)。
部屋の間取り図イラスト。エアコンの下や搬入経路の荷物を片付け、作業スペースを空けておくことで30分短縮できることを解説している
作業スペース「Safe Space」の確保

特に夏場の繁忙期、作業員さんは1日に4件も5件も現場を回っています。汗だくで到着した次の現場で、荷物の移動から始めなければならない時の徒労感は想像に難くありません。

もし現場が綺麗に片付いていれば、それだけで「このお客様のために頑張ろう」というモチベーションが上がり、結果として作業効率も上がり、より丁寧な工事をしてもらえる可能性が高まります。まさに「急がば回れ」ならぬ「急がば片付けろ」ですね。

状況で変わるエアコン取付時間の詳細

マンションのアイコンや雨傘のアイコンが表示され、買い替えや天候によって工事時間が伸びることを示すスライド

ここまでは標準的なケースについてお話ししましたが、実際の現場は千差万別です。お住まいの建物のタイプや、設置する場所の条件によっては、標準時間を大幅に超えることが多々あります。

ここでは、状況別の具体的な時間変動について、詳しく解説していきます。

マンションと戸建ての作業時間の差

買い替え、マンション、隠蔽配管、雨の日といった条件ごとに、どれくらい時間が追加されるか(+1時間など)をまとめたリスト
状況別・追加時間の目安一覧

一般的に、戸建て住宅よりもマンション(集合住宅)の方が、作業時間が長くなる傾向があります。「部屋が狭いから早く終わるんじゃないの?」と思われがちですが、マンション特有の事情があるのです。

マンション特有のタイムロス要因

  • 搬入のハードル:オートロックの解錠、管理人さんへの挨拶、エレベーターの養生、台車使用の制限など、玄関にたどり着くまでの「ロスタイム」が多い。
  • 気密性対策:最近のマンションは非常に気密性が高く、換気扇を回すとエアコンのドレンホースから外気が逆流し、「ポコポコ」という不快な音が発生することがあります。これを防ぐための「エアカットバルブ(逆流防止弁)」を取り付ける作業が追加になることが多いです(+15分程度)。
  • 配管の取り回し:梁(はり)があったり、穴の位置がエアコンから遠かったりと、室内での配管カバーの施工が複雑になりがちです。

戸建ての「立ち下ろし」は要注意

一方で、戸建て住宅なら早いかというと、そうとも限りません。特に時間がかかるのが、「2階に室内機を取り付けて、室外機は1階の地面に置く」というケースです。業界用語で「立ち下ろし工事」と呼びます。

この場合、長いハシゴをかけての高所作業となります。ハシゴを安全に固定し、重い配管を持って昇り降りし、外壁に配管を固定していく作業は、危険を伴うため慎重さが求められます。平地での作業に比べて効率が落ちるため、標準工事に加えてプラス1時間〜1時間半程度の追加時間を見込んでおく必要があります。

隠蔽配管は通常の倍以上時間がかかる

数あるエアコン工事の中で、最も難易度が高く、時間もかかるのが「隠蔽配管(先行配管)」の工事です。

隠蔽配管とは、建物を建てる段階で、壁や天井の中にあらかじめ冷媒配管を埋め込んでおく施工方法のこと。外壁に配管が見えないため、外観がスッキリするのがメリットですが、いざエアコンの交換となると大変な手間がかかります。

なぜ隠蔽配管は時間がかかるのか?

最大の理由は、「既存の配管を再利用するための処理」が必要だからです。

もし前のエアコンがコンプレッサーの故障で壊れていた場合、配管の内部には汚れたオイルや金属粉が残っている可能性があります。そのまま新しいエアコンを接続すると、その汚れが回って即座に故障してしまいます。
そのため、窒素ガスを高圧で流して配管内を掃除する「配管洗浄(窒素ブロー)」という工程が必要になります。これだけで準備を含めて1時間近くかかります。

また、壁の狭い開口部の中で、配管同士を接続(ユニオン接続や溶接)したり、断熱材を隙間なく巻いたりする作業は、非常に緻密な技術を要します。

隠蔽配管の所要時間目安
標準工事(90分) + 難作業加算(60分〜90分) + 配管洗浄(必要な場合60分)
トータル 3時間〜4時間(半日仕事)

家電量販店で「隠蔽配管です」と伝えると、「一度、事前の見積もり(現地調査)に行かせてください」と言われることが多いのはこのためです。いきなり当日に工事をするのはリスクが高すぎるため、事前に状況を確認し、必要な時間と部材を確保する必要があるのです。

化粧カバーなどオプション工事の影響

エアコンの配管をきれいに見せるための「化粧カバー」。日本の住宅事情では、美観を重視して多くの方が希望されますが、これも作業時間を延ばす大きな要因の一つです。

化粧カバーは、プラスチックの既製品をただ「パカッ」と被せるだけの簡単なものではありません。
職人さんは現場で壁の凹凸や長さをミリ単位で測り、ノコギリでカバーを切断し、切り口のバリをヤスリで丁寧に整え、壁にドリルで下穴を開けてビス止めし、雨水が入らないようにコーキング(防水処理)を施す…という、完全な「手加工・現物合わせ」の作業を行っています。

特に「曲がり角(エルボ)」が多い場所や、段差がある場所では、パズルのように部材を組み合わせる必要があり、熟練工でも頭を悩ませます。
室内・室外ともに化粧カバーを施工する場合、1箇所につき20分〜40分程度の追加時間は覚悟しておきましょう。

DIYや経験の浅い業者が行うと、この化粧カバーの仕上がりに一番差が出ます。斜めについていたり、隙間が開いていたり。時間がかかっても、プロに綺麗に仕上げてもらう価値は十分にあります。

雨の日は工事時間が延びるのか

梅雨の時期など、「雨の日でもエアコン工事はできますか?」という質問をよく受けます。
結論としては、「小雨程度ならできるが、時間はかかる。本降りなら延期すべき」です。

エアコン工事の大敵は「水分」です。先ほど真空引きの話でも触れましたが、配管の中に雨粒が1滴でも入ってしまうと、致命的な故障原因になります。

そのため、雨天時の工事では、配管の接続部分を濡らさないようにブルーシートで屋根を作ったり、通常は外でやる作業を室内で行ったりと、厳重な防水対策が必要になります。その準備と手間で、通常より30分〜1時間ほど余計に時間がかかります。

また、屋根置きや2階の立ち下ろし作業の場合、ハシゴや屋根材が濡れていると滑って転落する危険性が極めて高くなります。この場合は、労働安全衛生の観点からも、まともな業者なら作業を中止(延期)します。

もし雨の中で無理やり工事を強行しようとする業者がいたら、作業員の安全も、あなたのエアコンの品質も軽視している可能性があります。急ぎたい気持ちは分かりますが、リスクを避けて日程変更するのが賢明な判断です。

DIYとプロの施工時間の圧倒的な差

最近はYouTubeなどで「エアコンを自分で取り付けてみた」という動画が人気で、それを見て「自分でもできそう!節約になるかも」と考える方が増えています。
しかし、時間対効果(タイパ)という観点で見ると、DIYは「大赤字」になることがほとんどです。

プロなら2時間、素人なら丸2日

プロがやれば1時間半〜2時間で終わる作業でも、初めての方が挑戦すると、以下のようなプロセスを辿ることになります。

  1. 必要な工具(真空ポンプ、ゲージ、フレアツール、トルクレンチ等)を調べる(数時間)
  2. 工具をレンタル手配する、または購入する(数日)
  3. 動画を見ながら見よう見まねで作業するが、うまくいかずにやり直す(数時間)
  4. 重量30kg以上ある室外機の運搬で腰を痛めて休憩(数時間)
  5. フレア加工に失敗してガス漏れし、配管セットを買いに走る(半日)

結果として、丸2日(16時間以上)の貴重な休日を潰すことになります。しかも、苦労して取り付けた結果、ガス漏れして冷えない…なんてことになれば、結局プロに修理を依頼することになり、費用も倍以上かかってしまいます。

「趣味として、構造を理解するためにやってみたい」というなら止めませんが、「早く、安く済ませたい」という目的でのDIYは、時間的損失があまりにも大きいため、絶対に推奨しません。餅は餅屋、エアコンはプロに任せるのが一番の時短です。

エアコンの取付時間に関するよくある質問

Q1. 工事の時間は指定できますか?

A. 基本的に「午前・午後」といった枠での指定や、有料オプションでの時間指定が可能です。ただし、安価な「フリー便(時間指定なし)」を選んだ場合は、当日の配送ルートが決まるまで時間が分からず、作業員からの朝の電話連絡を待つことになります。

Q2. 工事中は外出しても大丈夫ですか?

A. トラブル防止のため、原則として在宅(立ち会い)が必須です。家具の移動や設置位置の最終確認、工事完了後の動作チェックや書類へのサインが必要となるため、作業員が滞在している間は外出を控えてください。

Q3. 2台以上まとめて取り付ける場合の所要時間は?

A. 単純計算で「1台あたりの時間 × 台数」がかかります。標準工事で2台なら3時間〜4時間程度が目安です。ただし、室外機を2段置きにするなど特殊な設置方法の場合は、さらに時間が追加されます。

Q4. 当日の訪問連絡は何時ごろに来ますか?

A. 一般的に、工事当日の朝(8:00〜9:30頃)に担当作業員から携帯電話に連絡が入ります。そこで「〇〇時から〇〇時の間に伺います」とおおよその到着時間が伝えられます。

Q5. 工事が長引いた場合、追加料金はかかりますか?

A. 時間がかかったこと自体による追加料金はありません。ただし、時間が延びる原因となった作業(配管の延長、コンセント交換、隠蔽配管の処理など)に対して、部材費や技術料が発生する場合があります。

まとめ:余裕を持ったエアコン取付時間の確保を

笑顔で作業完了を伝える作業員と施主のイラスト。標準工事は90〜120分見ておくこと、作業を見守ることの重要性をまとめたスライド
早さと品質はトレードオフの関係

ここまで、エアコンの取付時間について、様々な角度から解説してきました。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。

エアコン取付時間のまとめ

  1. 標準工事は90分〜120分が基本ライン。
  2. 買い替え(取り外しあり)の場合は、さらに+30分〜60分
  3. 丁寧な業者は「搬入・養生」と「真空引き」にしっかりと時間をかける。
  4. マンション、隠蔽配管、高所作業、雨天時は大幅に時間が延びる可能性がある。
  5. ユーザーができる最大の時短術は、事前の「荷物移動」と「スペース確保」。

エアコン工事において、「早さ」と「品質」は往々にしてトレードオフ(どちらかを立てればどちらかが立たず)の関係にあります。

もし、予定時間をオーバーしていたとしても、職人さんがサボっているわけではなく、汗だくで真空引きのゲージをチェックしていたり、化粧カバーのバリを丁寧に削っていたりするなら、それは「良い工事」をしてくれている証拠です。そこで「まだ終わらないの?」と急かしてしまうと、重要な工程がおろそかになり、結果として損をするのはあなた自身です。

工事当日は、その後の予定を詰め込まず、半日くらいは潰れる覚悟で余裕を持ったスケジュールを確保しておきましょう。

あなたの快適な生活を支えるパートナーとなるエアコンです。最初の大切なセットアップの時間、ぜひ温かい目で見守ってあげてくださいね。

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