洗濯機の下を掃除したい!動かす手順とリスクを解説【保存版】

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洗濯機の下を掃除したい!動かす手順とリスクを解説【保存版】

こんにちは。家電ジャーナル運営者の鈴木です。

ふと洗濯機の下を覗き込んだとき、埃や髪の毛がびっしりと溜まっていてゾッとした経験はありませんか。見て見ぬふりをしたい場所ですが、放っておくと悪臭や害虫の原因にもなりかねません。

とはいえ、重い洗濯機を一人で動かすのは不安ですし、ドラム式だとそもそも動かせるのかどうかも分かりませんよね。

業者に依頼するべきか、便利な掃除グッズや嵩上げ台を使って自分で対策できるのか、悩みどころだと思います。

そこで今回は、洗濯機の下を安全に掃除するための移動手順から、動かせない場合の対処法まで、僕自身の経験も交えて詳しくご紹介します。

この記事に書いてあること

  1. 洗濯機を安全に動かして掃除するための具体的な手順と水抜きの重要性
  2. 一人暮らしの縦型洗濯機や重量のあるドラム式洗濯機ごとの適切な移動方法
  3. 動かすのが難しい場合に役立つ隙間掃除グッズや嵩上げ台の活用テクニック
  4. 自力での作業が危険なケースとプロの業者に依頼したときの費用相場

安全に洗濯機の下を掃除するために動かす手順

日本人の男性が、洗濯機の下を掃除するために慎重に洗濯機を動かしている様子。
洗濯機を安全に動かすには、事前の準備と正しい手順が不可欠です。

長年の汚れが溜まった洗濯機の下を掃除するには、やはり本体を動かすのが一番確実です。しかし、いきなり動かすと床を傷つけたり、最悪の場合は配管を破損させて水漏れ事故を起こしたりする危険があります。

洗濯機の移動は、単なる力仕事ではなく「設備機器の脱着」という認識が必要です。ここでは、準備から復旧まで、安全に作業を進めるための標準的なプロセスを、プロの視点を交えて順を追って解説します。

失敗しないための洗濯機の水抜き方法と準備

洗濯機の給水ホースを外し、残った水を洗面器で受け止めている様子。
水抜きは、給水側と排水側の両方で確実に行いましょう。

洗濯機を動かす前に、何よりも優先して行わなければならないのが「水抜き(みずぬき)」という作業です。これは文字通り、洗濯機内部やホースの中に残っている水を完全に排出する工程のことを指します。

「たかが水でしょ?」と軽く考えてはいけません。給水ホースには水道圧がかかった水が封じ込められており、排水ホースやポンプ内部には、前回の洗濯時の汚水が数百ミリリットル単位で残留しています。

もし、この工程を飛ばしてホースを外してしまうと、汚れた水が床一面にぶちまけられることになります。洗剤カスや皮脂汚れを含んだ水が床材に染み込むと、腐食やカビの原因になるだけでなく、その後の掃除作業のモチベーションを一気に下げてしまいます。安全かつ清潔に作業を始めるために、以下の手順を確実に実行してください。

【事前準備】必要な道具リスト

  • プラスドライバー:給水ホースのアタッチメント調整に必要な場合があります。
  • 洗面器またはバケツ:ホースを外した瞬間の水を受け止めるために必須です。
  • 大きめのタオル(2〜3枚):こぼれた水を拭くための古タオルを用意しましょう。
  • ビニール袋:取り外した濡れたホースを入れるために使います。
  • 養生テープ:外した電源コードやホースを本体に仮止めするのに役立ちます。

具体的な水抜き手順

  1. 給水ラインの遮断と減圧
    まず、壁にある水道の蛇口(水栓)をしっかりと閉めます。次に、洗濯機の電源を入れて「標準コース」などでスタートボタンを押します。水が出ない状態で1分ほど運転させることで、給水ホース内にパンパンに詰まっていた水圧が解放され、ホース内の水が洗濯槽へと流れます。これをやらずにホースを外すと、プシューッ!と水が噴き出して周囲が水浸しになるので要注意です。
  2. 内部と排水ラインの水抜き
    一度電源を切り、再度電源を入れます。今度は「脱水」モードのみを選択し、一番短い時間(1分〜3分程度)で運転を開始してください。遠心力によってドラム内の水分が飛ばされ、同時に排水ポンプが作動して、本体底部や排水ホースに残っていた水が強制的に排出されます。
  3. ホースの取り外し
    脱水が終わったら電源を切り、コンセントとアース線を抜きます。ここでようやくホースの取り外しにかかりますが、油断は禁物です。ホースのカーブ部分には必ず水が残っています。接続部の下に洗面器をあてがい、タオルを巻き付けながらゆっくりとナットを緩めて外してください。

ドラム式ユーザーへの注意点
ドラム式洗濯機の場合、本体下部にある「糸くずフィルター(排水フィルター)」の内部にも常に水が溜まっている構造になっています。

脱水運転が終わった後、ホースを外す前に、必ずこのフィルターを緩めて内部の水を出し切ってください。これを忘れて洗濯機を傾けると、フィルター部分からドバドバと大量の水が漏れ出し、床が水没します。

縦型洗濯機を一人で動かすコツと養生の方法

縦型洗濯機の前脚の下にタオルを敷き、滑らせて移動させている様子。
タオルや毛布を活用して摩擦を減らすのが、一人で動かすコツです。

一人暮らし向けの容量(5kg~7kg程度)の縦型洗濯機であれば、重量は30kg〜40kg程度であることが多く、コツさえ掴めば一人でも動かせる可能性があります。しかし、「持ち上げて運ぼう」とは絶対に思わないでください。腰を痛める原因になりますし、着地させた衝撃で防水パンを割ってしまうリスクもあります。

プロや引越し業者が実践しているのは、持ち上げずに「滑らせる」または「歩かせる」テクニックです。ここでは、僕が普段行っている、床を傷つけずに一人で安全に動かすための具体的なメソッドをご紹介します。

1. 前脚の摩擦を減らす「スライディング・メソッド」

まず、洗濯機の手前側の上部(角の丈夫な部分)を持ち、少しだけ後ろに傾けます。洗濯機の前脚が床から浮いたら、その隙間に厚手の毛布、または不要になったバスタオルを深く挟み込んでください。もしあれば、ホームセンターなどで売っている「カグスベール」のような滑り助長材を使うとベストです。

前脚の下に布を噛ませることで、床との摩擦係数が劇的に下がります。この状態で洗濯機の手前を持ち、後ろ脚を軸にするようにして手前に引くと、驚くほど軽い力でズルズルと引き出すことができます。

2. 左右に重心を移す「ウォーキング・メソッド」

滑らせるのが難しい場合や、防水パンのフチが高い場合は、「歩かせる」動きを使います。洗濯機を正面から見て、右側の角を少し持ち上げて左側の脚に体重を乗せ、右足を数センチ前に出します。次に左側を持ち上げて右足に体重を乗せ、左足を前に出します。
このように、ジグザグと左右交互に前に出していくことで、全体重を一度に支えることなく移動させることが可能です。

クッションフロア(CF)での注意点
洗面所によく使われているクッションフロアは柔らかいため、洗濯機のゴム脚が食い込んでいます。無理に引きずると床材が破れたり、剥がれたりするトラブルが多発しています。クッションフロアの場合は、必ず養生マットや段ボール、厚手の布を敷き、その上で滑らせるようにしてください。直引きずりは厳禁です。

重いドラム式洗濯機の移動は二人作業が必須

2人の作業員が専用のベルトを使ってドラム式洗濯機を協力して持ち上げている様子。
ドラム式洗濯機は非常に重いため、必ず2人以上で作業してください。

ドラム式洗濯機を使用している場合、アプローチは根本的に変わります。結論から言うと、ドラム式洗濯機を一人で動かすことは絶対に避けてください。これには明確な理由があります。

まず、その重量です。一般的なドラム式洗濯機は、乾燥機能を搭載していることもあり、本体重量が70kg〜90kgにも達します。これは成人男性一人分以上の重さです。さらに厄介なのが「重量バランス」です。

縦型洗濯機と異なり、ドラム式は手前側に重いガラスドアやモーター、そして振動を抑えるための巨大なカウンターウェイト(重り)が配置されており、重心が極端に前方に偏っています。

この偏った重心のせいで、少し傾けただけで急激に回転モーメントが働き、人間の腕力では支えきれずに制御不能になります。その結果、壁に激突して穴を開けたり、作業者が洗濯機の下敷きになって大怪我をしたりする事故が後を絶ちません。

安全な移動のためには共同作業がおすすめ

ドラム式洗濯機の移動は、必ず大人二人以上で行う「チーム作業」が基本です。以下の役割分担を参考にしてください。

  1. メイン担当(力のある方):洗濯機の前面または側面の下部にある「ハンドグリップ(持ち手用の凹み)」をしっかりと握り、持ち上げの主動力を担います。
  2. サブ担当(サポート・養生):反対側を支えてバランスを取りつつ、浮いた脚の下にスライディングシートや養生マットを素早く差し込む役割を担います。

また、プロの業者は「運搬用ベルト(リフティングストラップ)」を使用することがあります。これを腕や肩に通して洗濯機の下にくぐらせることで、握力だけでなく全身の力を使って持ち上げることができ、腰への負担を軽減できます。もしDIYで挑むのであれば、こうしたツールをレンタルするか購入することも検討すべきでしょう。

無理をして腰椎を損傷しては元も子もありません。「少し動かすだけだから」という油断が最大の敵です。自分たちの身体能力を超えていると感じたら、迷わず作業を中断してください。

(出典:日立公式サイト「洗濯機の設置方法や搬入・移動について」)※重量物の取り扱いにはメーカー推奨の器具や専門知識が必要です。

動かした後の防水パンと排水口の掃除手順

洗濯機の排水トラップの部品を分解し、ブラシで洗浄している様子。
悪臭の原因となる排水口のパーツは、分解して徹底的に洗いましょう。

洗濯機を無事に移動させ、作業スペース(ワークスペース)を確保できたら、いよいよ長年の汚れと対峙する掃除の本番です。防水パン(洗濯機置き場)には、綿埃、髪の毛、乾燥した洗剤のカス、そしてダニの死骸などが混ざり合った、フェルト状の堆積物がびっしりと張り付いているはずです。

ステップ1:乾いた汚れの除去(ドライクリーニング)
いきなり濡れた雑巾で拭くのはNGです。大量の埃が水分を含んで泥状になり、かえって掃除しにくくなります。まずは掃除機を使い、乾いた状態のゴミを徹底的に吸い取ってください。掃除機が入らない隅の方は、使い古した歯ブラシや割り箸を使って埃を掻き出してから吸引します。

ステップ2:こびりつき汚れの拭き取り(ウェットクリーニング)
埃を取り除いたら、防水パンの表面にこびりついた黒ずみやヌメリを除去します。住居用の中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)をスプレーし、数分放置して汚れを浮かせてから雑巾で拭き取ります。カビの色素沈着が激しい場合は、塩素系漂白剤(カビキラーなど)を使用しますが、必ず窓を開けて換気を行い、マスクと手袋を着用して作業してください。

ステップ3:排水口(排水トラップ)の分解洗浄
ここが最重要ポイントです。洗濯機置き場の「ドブのような臭い」の原因は、十中八九この排水口にあります。多くの排水口は「排水トラップ」と呼ばれる構造になっており、分解可能です。

  1. エルボの取り外し:排水ホースが繋がっているL字型の部品を引き抜きます。
  2. 目皿とロックナットの解除:反時計回りに回してロックを外し、カバーなどを取り外します。
  3. ワン(排水筒)の洗浄:内部にあるカップ状の部品(ワン)を取り外します。この裏側にはヘドロ状のバイオフィルム(細菌の膜)がべっとりと付着しているはずです。

取り外したパーツは全てお風呂場に持ち込み、カビ取り剤とブラシを使って徹底的に洗ってください。パイプ内部には、パイプクリーナー(パイプユニッシュなど)を規定量注ぎ込み、15分〜30分ほど放置してから大量の水で流します。これで、排水の流れが劇的に良くなり、嫌な臭いも消え去ります。

排水口の臭い対策や詳細な分解手順については、以下の記事でもさらに詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

洗濯機の排水溝が臭い!賃貸でできる対策をプロが解説

排水ホースの取り付けと洗濯機の戻し方

掃除が終わってピカピカになった防水パンに洗濯機を戻す工程は、実は移動以上に神経を使うフェーズです。ここでミスをすると、せっかくの掃除が台無しになるどころか、水漏れや故障を引き起こす原因になります。

最重要チェック:排水ホースの「踏みつけ」回避
洗濯機を元の位置に戻す際、最も頻発するトラブルが「洗濯機の脚で排水ホースを踏んでしまう」ことです。重い洗濯機の下敷きになったホースは潰れてしまい、排水不良(エラーコードが表示される)や、ホースの破裂による水漏れを引き起こします。

これを防ぐためには、洗濯機を戻す前に排水ホースのルートを確保し、養生テープを使って洗濯機の側面にホースを一時的に貼り付けておくのが有効です。こうすることで、着地した後にテープを剥がしてホースを接続すれば、踏みつけを確実に回避できます。

水平出し(レベリング)の徹底
設置位置が決まったら、必ず「水平」を確認してください。洗濯機には簡易的な水準器が内蔵されていることが多いですが、なければスマートフォンの計測アプリでも代用可能です。もしガタつきがある場合は、調整脚(アジャスター)を回して4本の脚が均等に床に接地するように調整します。

水平が取れていない状態で脱水を行うと、洗濯機が暴れるように振動し、騒音の原因になるだけでなく、内部の軸受けやサスペンションを急速に劣化させます。

復旧後の最終確認チェックリスト

  • 排水ホースの接続:クリップやバンドは元の位置に確実に戻っていますか?緩んでいると水が漏れます。
  • 給水ホースのナット:斜めにねじ込んでいませんか?締め付けは十分ですか?
  • 試運転の実施:いきなり洗濯物を入れず、まずは水だけで「洗い〜脱水」までの一連の動作を行い、接続部から水漏れがないかを目視で確認してください。

もし設置後に「ガタガタ」「ドンドン」と異常な音がする場合は、水平調整が甘いか、防振対策が不十分な可能性があります。振動対策については以下の記事で深掘りしています。

洗濯機脱水時のガタガタの直し方|原因と自分でできる対処法

無理に洗濯機の下を掃除で動かすリスクと対策

伸縮式のハンディモップを使って、洗濯機と床の隙間を掃除している様子。
便利な隙間掃除グッズを使えば、動かさなくてもある程度は綺麗にできます。

ここまで「動かす方法」を詳しく解説してきましたが、実を言うと、僕個人のスタンスとしては「動かさずに済むなら、それに越したことはない」と考えています。

なぜなら、洗濯機の移動には常にリスクが伴うからです。床の損傷、腰痛、水漏れ事故…これらのリスクと「掃除の満足感」を天秤にかけたとき、無理に動かさない方が賢明なケースも多々あります。ここでは、動かさずに衛生状態を保つ代替案についてお話しします。

動かさないで隙間を掃除する便利グッズ活用法

洗濯機と防水パンの間、あるいは壁との間に数センチでも隙間があれば、わざわざ70kgの巨体を動かさなくても、ある程度は綺麗にすることができます。最近では、こうした「隙間掃除」に特化した優秀なグッズが多数販売されています。僕が実際に使ってみて効果を実感したアイテムをご紹介します。

アイテム名特徴・おすすめの使い方
ロングハンディモップクイックルワイパー ハンディなどの伸び縮みタイプなどが代表的。
柄が最長1メートル近くまで伸び、ヘッドの角度を変えられるため、洗濯機の奥まで差し込んで埃を絡め取ることができます。
乾いた埃にはこれが最強です。
隙間用ノズル・ブラシ掃除機の先端に取り付ける細長いアタッチメントや、自由に曲げられる長いブラシです。
100円ショップやホームセンターの清掃用品売り場で手に入ります。
防水パンの隅に溜まった固形ゴミを掻き出すのに適しています。

【0円DIY】ハンガー+ストッキング法
専用グッズを買いに行くのが面倒な場合、家にあるもので最強のツールが作れます。針金ハンガーを縦に細長く引き伸ばし、そこに伝線して使わなくなったストッキングを被せるだけです。

これを隙間に差し込んでゴシゴシと動かすと、ストッキングの化学繊維が強力な静電気を発生させます。掃除機でも吸いきれなかった微細な埃や髪の毛が、磁石のように吸着されてごっそりと取れます。見た目は悪いですが、効果は市販品以上かもしれません。

嵩上げ台を設置して掃除しやすい環境を作る

嵩上げ台の上に設置された洗濯機の下を、ロボット掃除機が掃除している様子。
嵩上げ台を設置すると、日々の掃除が格段に楽になります。

「毎回動かすのは無理だけど、掃除はしっかりしたい」というジレンマを抱えている方には、「嵩上げ(かさ上げ)台」の導入を強くおすすめします。これは、洗濯機の4本の脚の下に設置して、高さを6cm〜10cmほど上げるための専用ブロックです。

嵩上げ台のメリット
洗濯機を持ち上げて設置するため、床面との間に拳一つ分ほどのクリアランス(空間)が生まれます。これにより、ハンディモップはもちろん、機種によってはロボット掃除機すら進入できるようになります。つまり、「動かさずに毎日掃除できる環境」が手に入るのです。また、排水ホースの勾配が急になるため、排水がスムーズになり、ホース内の汚れ詰まりを予防する効果も期待できます。

導入時の注意点
ただし、適当なレンガや発泡スチロールブロックで代用するのは絶対にやめてください。脱水時の激しい振動で洗濯機が落下する恐れがあります。必ず「ふんばるマン」などのような、耐荷重と防振性能が計算された専用製品を選んでください。また、重心が高くなることで揺れやすくなる側面もあるため、設置にはコツがいります。

嵩上げ台の選び方や、やってはいけない代用例については、以下の記事で詳しく解説しています。

洗濯機かさ上げ台の代用品は危険!100均商品やブロックより正規品を

自力不可なら業者に掃除を依頼する費用相場

「ビルトインタイプで隙間が全くない」「ドラム式で重すぎて動かせない」「排水ホースが塩ビ管でガチガチに固定されている」といったケースでは、DIYでの対応は不可能です。

無理に手を出せば、設備を破壊して数万円〜数十万円の修繕費がかかるリスクがあります。こうした場合は、潔くプロのクリーニング業者に依頼するのが正解です。

プロのサービス内容と費用感
一般的に、洗濯機下の清掃は単体メニューではなく、洗濯槽クリーニング(分解洗浄)のオプションとして提供されていることが多いです。

  1. 洗濯パン掃除(オプション):相場は2,000円〜4,000円程度。
    洗濯機を専用のジャッキやエアリフトで浮かせたり、移動させたりして、防水パンと排水口を徹底洗浄してくれます。
  2. 家具移動サービス(配置換え):相場は5,000円〜10,000円程度。
    便利屋や引越し業者が提供するサービスです。あくまで「移動」がメインなので、掃除は自分でやるか、別途料金がかかる場合があります。
  3. 高圧洗浄機による排水管洗浄:相場は15,000円〜25,000円程度。
    排水管の詰まり解消を専門とする業者が行います。洗濯機を動かさずに、高圧洗浄ノズルを隙間から差し込んで汚れを吹き飛ばす技術を持っている業者もいます。

プロに頼む最大のメリットは「安心感」です。万が一の破損に対する損害賠償保険に加入している業者がほとんどなので、リスクを丸投げできると考えれば、決して高い出費ではないはずです。

洗濯機下掃除のよくある質問Q&A

最後に、洗濯機の下の掃除に関して、読者の皆さんからよく寄せられる疑問や不安にQ&A形式でお答えします。

Q1. 女性一人でも洗濯機を動かせますか?

A. 基本的にはおすすめしません。特にドラム式はNGです。
正直なところ、小型の縦型洗濯機(容量4.5kg〜5kg程度)であれば、先ほど紹介した「スライディング・メソッド」を使って動かせる可能性はあります。しかし、洗濯機は見た目以上にバランスが悪く、少しの油断で足の指を挟んだり、壁紙を破いたりするリスクがあります。万が一の怪我や水漏れリスクを考えると、家族や友人に手伝ってもらうか、数千円を払って便利屋などを利用するのが、結果的に最も安上がりで安全です。

Q2. 水抜きを忘れて動かすとどうなりますか?

A. 床が水浸しになり、機械の故障や発火の原因にもなります。
これは本当に悲惨なことになります。給水ホースを外した瞬間に水道圧のかかった水が「プシューッ!」と天井まで噴き出したり、排水ホースからドブ臭い汚水が流れ出て床一面が水浸しになります。さらに深刻なのは機械へのダメージです。洗濯機内部のポンプやバルブに水が残ったまま本体を傾けると、本来水がかかってはいけない基盤やモーターなどの電装部品に水が侵入し、故障や漏電、最悪の場合は発火の原因になることもあります。「面倒だから」と省略せず、必ず水抜きを行ってください。

Q3. 洗濯機下のゴキブリ対策はどうすべき?

A. 隙間パテで侵入経路を断ち、毒餌剤を置くのが効果的です。
洗濯機下は「暗い・湿気がある・暖かい・エサ(埃や洗剤カス)がある」という、害虫にとっては楽園のような環境です。掃除でゴミを取り除いて清潔に保つのが基本ですが、それだけでは不十分なこともあります。最も効果的なのは、侵入経路を断つことです。排水パイプが床を貫通している部分に隙間(穴)が開いていませんか?そこから床下の害虫が上がってきます。「すきまパテ」という粘土のような素材でその隙間を埋めるだけで、侵入リスクは激減します。あわせて、ブラックキャップなどの毒餌剤を洗濯機の裏に設置しておくと安心です。

Q4. どのくらいの頻度で掃除すべきですか?

A. 移動を伴う掃除は数年に1回、隙間掃除は月1回が目安です。
理想を言えば、半年に1回程度は大掃除をしたいところです。しかし、重い洗濯機を動かす大掛かりな掃除を頻繁に行うのは現実的ではありませんし、接続部をいじる回数が増えれば水漏れのリスクも高まります。個人的なおすすめは、「移動を伴う徹底掃除は2〜4年に1回(引越しや買い替えのタイミング)」とし、その代わり「ハンディモップを使った隙間掃除を月に1回」行うという運用です。普段から埃を溜めないようにしておけば、数年間動かさなくても深刻な汚染にはなりません。

まとめ:定期的に洗濯機の下を掃除し動かす負担を軽減

洗濯機の下は、普段視界に入らない場所だからこそ、気づいたときには手遅れになりがちな「家事の死角」です。しかし、今回ご紹介したように、正しい手順とリスク管理さえ行えば、自分でも十分にメンテナンスすることは可能です。

大切なのは「無理をしないこと」です。自分の体力や洗濯機のタイプに合わせて、動かすのか、隙間掃除で済ませるのか、それともプロに頼むのかを冷静に判断してください。

一度綺麗にしてしまえば、あとは「隙間パテ」で害虫を防いだり、「ホースカバー」で汚れを防いだりと、予防策を講じることで次回の掃除が格段に楽になります。

ぜひこの週末、まずは懐中電灯片手に洗濯機の下を覗き込むところから始めてみてはいかがでしょうか。